今回、西日本鉄道(株)が香椎花園前駅隣接地に計画しているのは、9,000平方メートルの緑地を含む全13,000平方メートル(社有地)の開発。15階建て151戸のマンションと177台分の駐車場を予定。また、北側2,800平方メートルには商業施設を、北東部には780平方メートルの公園をつくるとしている。
商業施設と複合するマンションであることから、今年2月に竣工した賃貸マンション「ラクレイス県庁口」と同シリーズではないかと思われる(規模的にも近い)。ラクレイス県庁口は16階建て126戸の賃貸マンションで、隣に10階建てのオフィスビル、255台の自走式駐車場、72台のタワー駐車場を有する(敷地面積は約4,500平方メートル)。これらをひっくるめた総事業費は39億円。
今回の香椎花園前駅隣接地の計画では、13,000平方メートルという開発面積からいって、これを上回る総事業費が予想される。西鉄が示す「適正な価格」とは、これを踏まえた上での数字だろう(「駅前」に見合う地代+予想される収益+α=50~60億円くらい?)。
都市計画予算を2年連続で圧縮してきた福岡市だけに、買い取りは難しいというのも首肯せざるを得ない。
つづく
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