天神というと「にぎわい」と同時に「放置自転車」というイメージもありますが、いかがでしょうか。
放置自転車対策は、区役所としても力を入れている問題ですね。昨年10月の調査では702
台が放置されていました。ただ、平成13年、15年の全国ワーストワンのときは、4,200台あ
ったので、随分と少なくはなっています。
これも役所だけではなく、JRなどの企業の方にも協力していただきました。
自転車放置禁止条例が一番大きいのですが、平成16年からは自転車対策推進課を作って、
街頭指導等による自転車利用者への啓発・指導、放置自転車への注意・警告や放置自転車
の移動・保管・返還等の自転車対策に関することなどに本格的に取り組んでいます。
しかし苦労することもあります。放置自転車を撤去すれば「きれいになった」とお褒め
をいただくこともありますが、「どうして撤去するのだ」と怒られる方もいます。だから
といってそのままにしておくと「どうして撤去しないのだ」というお叱りもうける。ある
意味、大変な仕事です。
直近では、警固公園の放置自転車・自動二輪が問題でしたので、地域の方々とワークシ
ョップを開いて、どうすればいいのか協議しました。結果として、これまで自転車・自動
二輪が放置されていたスペースにプランターを設けました。これは最近の「ヒット作」だ
と思います。
「にぎわい」を維持するためには、同時に「快適さ」をも追及していかなければなりま
せん。「天神に来てよかった」というプラスのイメージをもっていただかないと、リピー
ターが減り、いずれ「にぎわい」が失われてしまうことも考えられます。
確かに、天神にはショッピングゾーンとしての魅力があります。「ロフト」が出来て、
「パルコ」も進出してきます。「マルイ」も進出してくると聞いています。そういう魅力
に加えて、九州各地からおいでになった方々が、安心して快適に楽しめるエリアにしてい
くことが必要ですね。
ただ、中央区といえば、天神や大名のイメージから「商業ゾーン」というイメージがあ
りますが、そればかりでなく、この中央区の「足下」にある歴史的な遺産というものをも
っと活用して、まち作りに活かそうという試みも行っています。
つづく
編集・構成:日下部晃志
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