東証1部上場のグッドウィル・グループ(株)の取締役会長・折口雅博及び代表取締役・川上真一郎は平成20年3月11日付で取締役を退任することとなった。両氏は連結子会社の取締役も全て辞任し、新代表取締役社長に堀井愼一(社外取締役から)が就任した。
今回の異動で川上氏は同社子会社である(株)グッドウィルのアドバイザーに、折口氏がGW Premier America, Inc.のアドバイザーにそれぞれ就任する見通し。
同日、グッドウィル・グループは米サーベラスグループとモルガン・スタンレーの投資会社に第三者割当増資を行うことを発表した。引受け先はPromontoria Investments IB.V.(プロモントリア)。米大手投資ファンドのサーベラスグループと米国大手証券会社のモルガン・スタンレーの関連会社が組成するコンソーシアム(共同事業体)による投資を目的としている。
今回の第三者割当増資でプロモントリアは普通株式(新株)のほか(株)みずほ銀行からグッドウィルの貸付債権約1,000億円を株式化したA種優先株を取得する。これによりグッドウィルは、約192億円あった自己資本を392億円にまで増加させるほか、約1,656億円あった有利子負債を1,500億円にまで圧縮し、課題であった財務体質の強化を図る。
なお発表があった3月11日のグッドウィルグループの株価は前日比12.82%アップで26,400円(ストップ高)まで買われた。
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