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特別取材

No.016┃株式会社 リョーユーパン 代表取締役社長 北村俊策 氏 | 福岡への提言200人
特別取材
2008年3月14日 14:32

食の安全、環境問題、そして地域貢献に取り組んで


消費者の不振に直面、そこに覚えた憤り

 株式会社リョーユーパンは西日本一円をネットする総合食品企業で、「良品づくりで社会に貢献する」事を目標に掲げ、食の安全に周密な注意を払い、日々の業務を行なっている。食の安全に関して雪印乳業に端を発し、不二家の消費期限切れ原材料使用商品の販売、という消費者を裏切る行為によって、消費者の食の安全に対する不信を招き、同社においても問い合わせの電話が以前の1.5倍に増した、と同社代表取締役社長北村俊策氏は語る。
「一連の食の安全問題に対しては食品企業としての基礎が出来ていない事だ、と憤りを感じています。食の安全を守り、消費者の皆さんの信頼を得る事は、食品企業の基本であり、義務です。当社では社員、パートタイマーにその事を重々話して、徹底させています。社員が自社製品を口に出来ないようなものを販売するなどもっての外です。当社では決してそのような事はありません。自分が食べられないような商品をどうしてお客様に売ることが出来ますか」。
 氏の言葉には、消費者が口にする物を扱う食品企業の責務に裏打ちされたが故の怒りに満ちているかのようであった。
 同社は食の安全は勿論、環境問題に対しても真摯に取り組んでいる。本社工場に行き駐車場を見ると、その姿勢を垣間見る事ができる。そこに掲げてある看板には次のように書かれている。
 「緑を守る為、駐車の際にはバックで駐車せず、前から駐車してください」
 工場の周りを囲む植栽を、車の排気ガスから守る為にこのように書かれている。


ぬるま湯に浸っていては判らないままになるその問題

 このように同社は環境問題に対しても真正面から取り組んでいる。
「蛙を熱湯に入れると、驚いて飛び出しますが、水に入れて徐々に熱を加えていくと少々温度が高くなっても平気でいて、終いには、蛙はその湯の中で死んでしまいます。環境問題もこれと同じ事なのです。日々の行為が環境を左右する事を意識しないでいると蛙と同じ目にあい、あっ、と気付いてからでは既に遅いのです。環境問題を改善していく事は、我々世代の責務なのです。今回福岡市長になられた吉田市長は偶然ですが、私の高校の後輩でしたので、温暖化対策経済人委員会を設置し、市井にいる賢人を集めて是非意見を聞いて頂きたい、とお願いしているところです。福岡のこの地から環境問題を考え、改善に着手し、人に優しい街として新たな街作りを目指していかなければならない、そしてその事を全国に発信して行きたい、と考えています」。
 食の安全と環境問題に真摯に取り組む同社はそれだけでなく、地域社会への貢献も大きな目標として掲げ、北村社長は「モア・フォア・ザ・ソサエティ:もっと社会の為に」を常に心掛けている。その一例を挙げると、同社所有の野球場とその付帯設備を、週末には福岡の少年野球に無料で開放し、併せて同社工場に併設されたアウトレットショップにおいてパンと牛乳を少年達に無料で提供するなど、常に地域に愛される企業を目指して活動を行なっている。
 これからの企業は地元に認めて貰い、愛される努力を怠っていては、生き残っていけない、と強調する北村社長であった。


 
[プロフィール] 
北村 俊策(きたむら しゅんさく)
1951年 佐賀県生まれ
      ラ・サール高校を経て東京大学経済学部卒業
      日商岩井 入社
1979年 (株)リョーユーパン 入社
1992年 同社代表取締役社長 就任

会社住所:福岡県大野城市旭ケ丘1-7-1
電話:092-596-2111
URL:http://www.ryoyupan.co.jp
 


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