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福岡市7区長インタビュー・浜崎真人中央区長(その6)
福岡市政ニュース
2008年3月14日 09:45

最後に、中央区のPRがあれば教えて下さい。

浜崎:
 中央区の場合は平成12年、17年の国勢調査で福岡市7区のなかで一番人口が増えていますし、マンションが中心ですが戸数も550戸ほど増えています。今後もその傾向は続いていくと思われます。
 やはり、交通の至便性、あとは、病院(済生会病院、九州医療センター、浜の町病院等)の存在というのが大きいと思います。ショッピング・ゾーンとしての楽しさもさることながら、「生活する場」としての中央区の魅力が見直された結果ではないかと思います。

 昔は郊外の一戸建てに住んでおられたかたも、核家族化で家が維持しにくくなると、都心に近いほうがいい、ということをおっしゃいます。
 郊外から春吉校区に引っ越しされて来た方ですけれども、「病院に行くのにタクシーを使ってもワンメーターで行けるのがいい」とおっしゃっていました。

 あとは、中央区は「都心」というイメージが強いのですが、緑地面積も多いのです。西公園、舞鶴公園、大濠公園、南公園と大きなが四つもありますし、区の面積に占める公園面積の割合は、中央区がダントツです。
 やはり、「にぎわい」もさることながら住む人の「快適さ」「住みやすさ」を追及していかなければ、と考えておりますし、もっとPRしていきたいですね。

ありがとうございました。

編集・構成:日下部晃志


<取材後記>

 浜崎区長の区政運営、まち作りにおける主眼は明確だ。「ソフト重視」「人間重視」である。さらには地域の「足下」にあるものをどう活用するか、ということも忘れない。
 つまり、「人間重視」という視点も浅薄なヒューマニズムではなく、地域の歴史とそこに住む人が一体となった、いわば「地に足のついた」人づくり、地域づくりをしようとしていることがよくわかる。
 市議会で機械的な答弁を繰り返す行政マンを普段見慣れているせいか、ちょっとしたカルチャーショックさえ感じてしまう。

 しかしながら、中央区のまち作りは、まさに血の通った行政マンの手腕だけに負っているというものではないようだ。もとより、人口の流出入が多い、中央区に住む人々が一体感を保つための「知恵」の蓄積とも言えるのだろう。

 天神・大名というショッピングゾーンを抱える中央区は「ロフト」や「パルコ」の進出にばかり注目があつまるし、その地区の「にぎわい」を通じて「中央区」という像を結んでいたが、「にぎやかさ」の裏でひっそりと、しかし、力強く「地に足のついた」人々の営みが続けられていることを教えていただいたインタビューだった。


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