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福岡市7区長インタビュー 遠藤文彦博多区長(その1)
福岡市政ニュース
2008年3月17日 10:09

 知っているようで知らなかった「区政」の核心に迫る、「区長インタビュー」第二弾は、 福岡空港、博多港、博多駅と陸海空の玄関口を抱える交通の要衝・博多区の遠藤区長に話を聞いた。

はじめに、博多区の特性、課題についてお聞きしたいと思います。

遠藤:
 博多区の特性として、山笠という伝統に根ざした自治意識が強いですね。
コミュニティー活動も活発です。自治協議会でも合同で懇親会を開いてくださってますが、横の連携についても、非常に前向きです。

 博多区の人口は増加傾向にあり、特に若い人たちが増えています。これは、博多区に専門学校が多く存在しているからだと思いますが、若者向けのワンルームマンションも増えています。そうなると、1~2割の方が自治会への未加入という状況になっています。そういう方々にどうやって自治会へ入っ
ていただくか。何か手だてはないかと思っています。

博多区といえば、「福岡空港」があります。現在は、PIによる総合的な調査が行われていますが、空港問題について、博多区の住民の声をお聞きになることはありますか。
仮に、現空港の拡張、ということになれば、新たに用地買収も必要ですし、もし、新空港ともなれば、跡地の活用についても検討が必要になります。

遠藤:
今のところはあまり話題になることはないですね。

では質問を変えまして。博多区の取り組みのなかで、「企業ボラ
ンティアプログラム」(※)というものがあります。まち作りに、行政、住民だけでなく、企業が参加しているということが特徴的だと思いますが、これは行政側から持ちかけたものですか。

遠藤:
 そうです。2011年に九州新幹線の全線開通を控え、ビルも増え、人も沢山入ってきますが、その中で「博多らしさ」をどう保つか、どう残していくかが大きな課題となっています。やはり、企業の立地が多いという区の特性もありますし、企業の果たす役割は実は大きいのです。

 これまでも、どんたくでは大博通りに事業所を持つ企業さんが「大博通りクラブ」を作って、演舞台を納入してもらったり、全面的に協力していただいています。
 そういう土壌があればこそ、「企業ボランティアプログラム」ができるのです。


つづく

編集・構成:日下部晃志

※博多区企業ボランティアプログラム
 企業の立地が多い区の特性を活かし、市民と企業の交流を深め、市民、企業、行政がパートナーシップを持ってまちづくりを進めることを目的に、企業が持つ技術力やノウハウ、施設、人材などを、地域のまちづくり活動や子どもたちの教育に提供するプログラム。博多区内の企業が提供できる出前講
座や施設見学の受け入れ、人材の派遣、施設の開放などを区が取りまとめ、市民に提供する。


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