最近何かと話題の「暫定税率」。一般財源化か撤廃かといった議論が出ているが、実は運送業者にはもっと困ったことがあるらしい。
都市部に荷物を運送するある業者の話。
「最近、運送業界でも暫定税率が問題になっているが、我々のようなCNG(天然ガス)車が多い運送業者にはあまり関係がない。むしろ都市部の駐車場にかかる経費が50%アップして、そちらの方が大変だ。昨年から駐車が厳しくなって、最低で2人、ビルなどへの時間がかかる配送は3人がかりで1人見張りをつけてやるから、人を増やさざるをえず、人件費もかさんでいる」。
なるほど、と思わされる。年収250万円で1人雇えば、暫定税率が1リットル約25円であるから、10万リットル分の余分な税金を払うのと同じことになる。
※記事へのご意見はこちら