麻生知事の情報公開度を診る
~ 福岡県知事部局ランキング 評価の概要 ~
全国市民オンブズマン連絡会議による、福岡県の情報公開度ランキング総合評価は、26ポイント獲得の43位で下位から4番目となっている。
昨年の順位は26位であったが、この1年の間に積極的に情報公開制度の整備に取り組んだ他の府県があったために一挙に後退した形になった。
ランキングの評価は文書の公開・透明度などについて具体的な項目を定め、その充足度によってポイントを加算する方法で行なわれる。
都道府県のランキングは、前出の総合評価の他、知事部局、議会、県警と部局別でも発表され、麻生知事率いる福岡県の知事部会ポイントの得点ポイントは26で47都道府県中40位となっている。
~ 分析・麻生知事の情報公開度 ~
知事部局は、7つの評価項目が示され満点は49ポイントだ。この7項目に評価が加えられポイントが加算されるが麻生知事が得たポイント26の詳細は以下だ。
得点 | 満点 | |
1.知事・部長交際費紙記載 | 10 | 12 |
2.知事交際費ネット記載 | 3 | 6 |
3.退職者氏名 | 3 | 6 |
4.退職時役職名 | 3 | 6 |
5.再就職団体名 | 3 | 6 |
6.再就職先役職名 | 3 | 6 |
7.平成20年度当初予算編成スケジュール | 1 | 12 |
知事・部長交際費紙記載の満点12ポイントに対して10となっているのは、交際費中の見舞金については福岡県では公表を避けているからだ。
再就職団体名などについては、県の外郭団体への県職員再就職については公開しているが、県職員の民間企業への再就職については公開されていないために評価が低い。
予算編成スケジュールについては、予算の費目別による裁定の方法や日程などがほぼ公開されていない。
比べて、九州・山口では佐賀県の知事部局が49ポイントで満点を得ており、これら7項目について徹底した情報公開を進めているということだ。
全国的には埼玉、神奈川、徳島の各県が49ポイントで佐賀県とともに知事部局でトップに並んでいる。
全国市民オンブズマン連絡会議
全国情報公開度・都道府県・政令指定都市・中核市ランキングページ
http://www.jkcc.gr.jp/rank/12/12_01.html
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