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CMCスタディーツアー同行取材記―21世紀最大の負の遺産・「悪魔の兵器」地雷(13) | 希望に満ちた子供の瞳の輝きを守るために(1)
特別取材
2008年3月27日 14:30

 CMCが2004年に建設したボップイ安倍小学校の敷地は、もともと地雷原だった。同年7月5日、敷地内の地雷撤去が完了し、開校に至った。8月29日には学校周辺の71,814m2の地雷撤去が終わり、対人地雷61個・不発弾17個が発見された。ただ、村全体の地雷が撤去されたわけではなく、いまだに地雷原と隣り合わせで子供たちは勉強し遊んでいるのである。
 
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 ここには3教室あり、1年~6年生まで117名の子供たちが学んでいた。3教室しかないので、学年別というわけではなく、算数(掛け算、41名)と道徳(目上の人への話し方、58名)を1~4年生が、少し難しい算数を、5・6年生18名がいっしょの教室で授業を受けていた。

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 多くの農村部では生活が苦しいため、「勉強する暇があるなら家事を手伝いなさい」という家庭の事情で学校に行けない子供も多い。そんななか、「この学校、そして皆さんの心がなかったら、この子たちは字も読めなかっただろう」とガイドのブティさんが感想をもらしていたのが印象的だった。
 
 CMC代表の大谷氏も「ここには15回くらい来たが、最初はこれだけの笑顔は無かったからうれしい。ただ、やはり中学校がないと、小学校で子供たちへの教育が終わってしまう」と、希望あふれる子供たちの姿とは裏腹の中学校進学率の低さに、強い危機感を持っていた。

つづく

【大根田康介】

 


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