「観光もリサイクルで、環境にもグーッ!」
北九州市が推進してきた門司港レトロ観光列車事業について、運行事業者(第二種鉄道事業者)を平成筑豊鉄道株式会社、施設保有事業者(第三種鉄道事業者)を北九州市とする「上下分離方式」により事業化を図るという方向で協議が整い、平成20年3月13日(木)に両者が共同で鉄道事業許可を申請した。
平成20年度は工事(トンネル、ホーム、車庫、沿線修景等)、 車両購入・改造、開業監査を行い、21年3月に運行開始予定。
機関車は平成18年11月まで南阿蘇鉄道で使用されていたものを、客車は本年3月まで島原鉄道で使われているものを導入する計画。定員80名。
昔、貨物専用の引込み線として利用されていた門司港から関門橋周辺までの沿線には随所に観光施設もあり、家族連れでトロッコ列車に乗る楽しみを提供することが狙い。
門司港レトロへの観光客は大河ドラマ「武蔵」以後減少傾向にあったため、新しい観光の目玉として期待されている。
またJR門司港駅横の旧門司鉄道管理局/JR本社ビルも「門司港レトロ倶楽部」(民間と行政が共同でレトロの振興を図る組織)を中心に活用策を練っている。
旧JR九州第一庁舎ビルは、昭和初期に門司港が繁栄していた当事、アメリカ式高層ビルとして建設され、重要文化財である門司港駅や旧門司三井倶楽部などと共に門司港レトロを代表する貴重な歴史的建築物。
九州の玄関口として、鉄道の起点として長い歴史を担ってきた門司港の資産である、トロッコ列車運行と旧門鉄ビルの活用という観光振興策がうまくいくか注目される。
トロッコ列車については下記Webサイト参照。
http://www.retro-mojiko.jp/news088.html
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