「マンホールポンプ」と言われても、一体何なのか一般市民には分かりづらい。
マンホールの中には汚水が流れているが、土地の形状などの関係でどうしても汚水の流れが滞る箇所が出てきてしまう。そこでポンプで強制的に汚水を流すことになるのだが、このポンプをマンホールポンプと呼称する。道路脇の歩道などに、ポンプの制御装置が設置されており「ああ、あれがマンホールポンプの制御装置か」と思われる方も多いはずだ。
福津市でもこのマンホールポンプの設置工事が発注されているのだが、同工事の入札についての不可思議な実態をお伝えしたい。
福津市では、昨年11月から12月にかけて、マンホールポンプ設置工事の入札が、6件行なわれた。日付順に入札結果を追いかけてみよう。(表示はすべて税抜き価格)
(1)11月16日 津屋崎マンホールポンプ設置工事(その11)
入札予定価格15,210,000円→落札価格12,200,000円(落札率80,2%)
(2)11月29日 同 (その12)
入札予定価格:12,100,000円→落札価格:8,954,000円(落札率74%)
(3)12月14日 中央処理分区内マンホールポンプ設置工事(その1)
入札予定価格:19,050,000円→落札価格:14,097,000円(落札率74%)
(4)12月14日 同 (その1)
入札予定価格:19,590,000円→落札価格:14,496,600円(落札率74%)
(5)12月14日 上西郷処理区分内マンホールポンプ設置工事(その1)
入札予定価格:20,230,000円→落札価格:15,170,000円(落札率74,98%)
(6)12月14日 同 (その2)
入札予定価格:11,770,000円→落札価格:8,709,800円(落札率74,77%)
このうち、(3)、(4)、(6)、の3件は入札額が同額のため抽選となったものである。
また、(1)は指名業者7社の内5社が失格、(5)については指名8社中6社が失格、1社が辞退で落札業者が決まっている。
失格が相次ぐのは、最低制限価格が事前に分からないからである。
それにしても、12月14日の4件の入札結果は興味深い。詳細に検証してみよう。
つづく
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