早良区の取り組みの方針は、「明るく元気に子どもが育つまちづくり」「健康福祉のまちづくり」「安全で快適なまちづくり」「魅力あるまちづくり」という4つ。それぞれ特徴ある取り組みを行なっているが、上記の取り組み以外で面白いものをいくつかご紹介する。
まず、「明るく元気に子どもが育つまちづくり」の中で、「子どもグリーンツーリズム」という取り組みが実施されている。これは、早良区北部の校区と、南部の脇山校区との農業体験交流であるが、全く違う性格を持つ地域の子ども達が同じ校区内でこういった形で交流を持てるのは、早良区ならではの取り組みだ。
さらに、「健康福祉のまちづくり」では、「めじゃーリーグに挑戦!」という取り組みが行なわれている。メタボリックシンドローム予防の普及啓発の取り組みで、働き盛りの年齢の方を中心に、Eメールなどの通信媒体も活用して、運動・栄養に関する情報提供や個別のアドバイスを区が行ない、健康づくりを支援するというもの。
「入団登録」(4月1日~5月末日、登録料250円)を行ない、1シーズン6ヶ月間、自主トレーニングを行なう。シーズン中は、毎日の胸囲・体重などを記録し、困ったことがあれば医師や管理栄養士、保健師がサポートしてくれる。
シーズン終盤には臨時キャンプも実施され、見事目標を達成した「選手」の中からMVPが選ばれ表彰される。途中で気持ちが萎えないように、毎月19日食育の日には通信も配信している。
※記者も取材後、記録票をいただき、毎日計測中。
また、「魅力あるまちづくり」では、地域の方やボランティアと共同で、室見川水系一斉清掃を行なう。平成19年度は、目標としていた3,000人を大きく上回る8,046人もの人が清掃活動に参加しており、区と地域が一体となった「魅力あるまちづくり」が行なわれている。
最後に、荒瀬区長はこう述べた。「少子高齢化社会ということで、便利だけれど厳しい時代です。ですから、これは私が以前からテーマとして持っていることなんですが、『人』をターゲットにした、『人』にやさしいまちづくりを行なっていきます」。
冒頭でも述べたが、早良区は北部地域、中部地域、南部地域で性格が違い、まるで一つの市。少子高齢化社会という時代の中で、それを行政としてまとめることは、決して簡単なことではないだろう。しかし、荒瀬区長は、「ハートフル」な施策を住民と一体となって取り組み、早良区行政に意欲を燃やす。
今後の荒瀬区長の活躍、そして早良区の発展に期待したい。
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