福岡市は、4月から「不要入れ歯回収ボックス」を市内各区に設置し、不要になった入れ歯などを回収する。
この活動は、NPO法人日本入れ歯リサイクル協会が行なうNPO活動に協力するもの。リサイクルによる収益は、福岡市のNPO活動支援基金と日本ユニセフ協会に寄付され、NPO支援に役立てられる。
福岡県下の自治体では、初めての実施になる。
同協会は、2006年12月4日に設立され、所在地は埼玉県。不要となった入れ歯を回収し、その入れ歯に使われている貴金属を精製することにより得た益金を、財団法人日本ユニセフ協会及び福祉事業団体に寄付することにより、世界の恵まれない子ども達に対する援助と、地域の福祉向上に向けて援助を行なっている。
同協会のユニークな取り組みは、過去多くの情報機関で紹介され、現在50ヶ所の自治体に回収ボックスが設置されている。また、協力歯科医院を募り、全国34ヶ所の歯科医院にも設置されている。
活動の成果として、現在まで合計約1,452万円が日本ユニセフ協会、及び地方の福祉事業団に寄付されている。
また、昨年9月からは日本国内の大手金属精製会社5社の全面的支援を得、今年4月からは日本難病・疾病協議会、及び、日本野鳥の会との連携が始まるとのこと。
福岡市では、4月1日より、福岡市役所1階ロビーと市民福祉プラザに、各区役所または社会福祉協議会ボランティアセンターには4月7日より順次設置される。
不要入れ歯回収ボックス(左:スチール製、右:段ボール製)
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