九州・山口野県議会と福岡県議会
~ 全国都道府県議会上位と九州・山口県議会 ~
都道府県議会の情報公開ランキング上位は45ポイントで長野県 がトップだ。つづいて、33ポイントの鳥取県が2位。前者は田中康夫知事、後者は片山善博知事と何れも改革派の知事が前任であったことが興味深い。
九州・山口の県議会を順位で追うと、
11位山口(21)14位鹿児島(20)21位大分・宮崎(16)32位福岡(12)34位佐賀・熊本(11)46位長崎(5)となっている。( )はポイント数
~ 分析/福岡県議会の12ポイント ~
☆ 政務調査費に関するポイント
都道府県議会の情報公開ランキング満点は50ポイントだ。内25%程度の12ポイントで全国32位にランキングされた福岡県議会の内容を分析してみる。
県議会の評価は大きく政務調査費に関わる項目( 満点30ポイント)と議会運営委員会に関わる情報(満点20ポイント)だ。
政務調査費に関わる評価項目は1活動成果の記載 2収支明細の記載 3領収書等の添付 4視察報告書とあるが、4項目で福岡県議会が得たのは1ポイントのみだ。
現状の福岡県議会における政務調査費に関して、情報公開請求を県民が行い開示される文書は7科目程度の総額が並べられている報告書1枚のみで、支出明細については一切確認できない。
この1枚の報告書に並ぶ数字の裏付けとなる書類等については5年間の保存義務が県議会各会派に条例で課されているが、これらの文書は県管理下の文書に相当しないとして非公開とされている。
☆ 議会運営委員会に関するポイント
議会運営委員会についての評価項目は、直接傍聴ができまた、資料が配布されるか、議事録内容の公開非公開、議事録への氏名記載の有無、WEBに議事録の内容が掲示されるか、またWEBに掲示された議事録に氏名の記載があるか、などだ。
これらを総合した満点が20ポイントだが、福岡県議会は11ポイントとなっている。
福岡県議会の議会運営委員会は直接傍聴可能で、議事録が公開され、また議事録に発言者の氏名記述されている以外、傍聴時の資料の配布、WEBでの公開などは行われていない。
全国市民オンブズマン連絡会議
全国情報公開度・都道府県・政令指定都市・中核市ランキングページ
http://www.jkcc.gr.jp/rank/12/12_01.html
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