Q:税収を増やしていくための政策も大切だと思いますが、それに対する評価はいかがでしょうか。
川端:
ご存知のとおり昨年度は東芝の誘致がうまく行きませんでしたが、北九州にとって産業を活性化して、法人事業税などの税収をアップしていくことが非常に大切です。
そのためには企業誘致と地元企業の育成が必要です。
市長のトップセールスはもちろん、民間のコンサルティング活用やプレゼンテーションの人材に予算をもっと配分した方が良かったのではと思います。
地元企業の育成については、モノ作りの都市として成長可能性の高い企業があると思うのですが、行政側にそうした技術を理解し、本気で育てる専門性を持った人材に欠けていると感じます。熱い気持ちをもった人材に民間からの採用も含めてもっと投資していいのではないかと思っています。
他の都市がやっていることの追従型では政策としては後手になりスピードも遅いと思います。産業にしても観光にしても、地元に埋もれた資産や企業を見つめ直して発展させていく方法はあると思います。
Q:北橋市長も諮問委員会を作ったり、市民の意見を聞きながら政策を決めようとしていると聞いていますが。
川端:
もちろんその点は評価していますが、市民や有識者の意見を聞いた上での市長としてのヴィジョンを早く打ち出すことが大切だと思います。
北九州丸の船長として行き先を明確に市民に伝えた方がリーダーへの信頼は高くなると考えます。
Q:人事面での北橋市長の政策はどのように見えてきていますか。
川端:
この4月の人事でかなり北橋カラーは出てきたと思います。ブレーンもそろってきたようですので、なお更に市長として市民に見える結果を出して欲しいと思います。
自民市民クラブとしては北橋市長と政策協定を結んでいますので、市長を前向きに支持していこうと思っていますが、市議会議員こそ市民の代表として一番責任をもっていかなければなりませんので、市長や幹部が打ち出してくる政策に是々非々で議論をぶつけて行こうと考えています。
(川端耕一市議会議員、1969年生れ、環境建設委員会)
つづく
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