「博多の女(ひと)」「博多ぽてと」などの商品により、博多の菓子業界で揺ぎない地位を確立している博多菓子工房「二鶴堂」。また、「日本一たい焼き」をプロデュースしているのも同社だ。九州を中心に15店舗を展開しているが、1号店は吉野ヶ里公園近くの城原本店。同店は、1日3,662匹の販売記録を持ち、ギネスブックに申請したほどである(残念ながら、たい焼きは日本固有の商品であり、記録掲載されず)。当記録を塗り替えるべく全15店舗がしのぎを削るほど、千客万来の状態である。
「日本一たい焼」の名前の由来は、創業者・故橋本富市会長があまりの美味しさに「このたい焼は日本一たい!」と思わず唸った一言。宣伝なしで、口コミだけで広がった。
人気の秘密は、二鶴堂の自家製「あんこ」であろう。30年もの月日をかけ、研究に研究を重ねてできた、どこにもマネできない餡である。北海道石狩産の小豆に水と砂糖だけを加えて丁寧に作られた餡は、素材の風味が生きているだけでなく、良質のポリフェノールも含まれており、人気の要因にもなっている。その量も通常のたい焼きの倍にあたる90グラム。薄くパリッと焼き上がった生地のなかには、頭から尻尾までびっしり詰まっている。
たかが「たい焼」であるが、美味しさを引き出すため数々のノウハウが埋まっており、暖かく、手にずっしりとくるボリューム感も人気の秘密で、1日3,662匹も売れたのも頷ける。美味しさ・品質を維持するため、全店舗に生地と餡が二鶴堂本部から供給されており、店舗の焼き具合から品質管理まで、本部の指導を徹底させている。そのため、FC店も含めて美味しさと品質を保ち、人気を維持し続けているのである。
「日本一たい焼」の福岡での直営店は、久留米のドライブイン店に次ぎ、昨年8月に太宰府店を出店している。同店は筑紫野市の原交差点近くにあり、九州国立博物館の東に位置する。同博物館の特別イベント期間は、とくに売行好調とのこと。また本年の1月には大牟田店も開店して売行好調、大牟田店も地元で話題となっている。
出店している15店舗のうち、4店舗が直営店であり、11店舗はFC店。しかし、美味しさ・品質をキープするため、急激な店舗増加は行なってこなかった。FC店にしても、絞り込んでの出店となっている。同社今後は直営店での出店を積極化させるとしている。
福岡近郊では、「太宰府本店」のほか「生の松原店」(FC店、202号線沿い長垂海水浴場そば)がある。「生の松原店」では1日3,706匹売上げて新記録達成。とくに冬場は、寒さにもかかわらず、長い行列ができる「日本一たい焼」店である。
そのほか、城原本店・久留米ドライブイン店・大宰府本店・大牟田店・福岡生の松原店・福岡行橋店・熊本富合店・熊本楠店・大分Dプラザ店・大分富士見が丘店・延岡溝口店・都城川東店・宮崎住吉店・(鹿児島)志布志店・大阪富田林店。
お近くの店舗で、一度ご賞味あれ「日本一たい焼」。
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