着々と進む親和銀行の事業再生だが、ふくおかFG入りして1年を経過し、親和銀行の位置付けも明確になってきている。福岡都市圏の親和銀行の店舗が矢継ぎ早に閉鎖されてきたことからも、長崎県中心の営業にシフトすることは明白である。閉鎖された店舗から長崎の既存店舗に人やオフィス家具が大量に送り込まれ、置き場所が無いと嘆いている店舗もあるという。当然、店舗にはすでに必要人員が配置されていることから、閉鎖により送り込まれてきた行員をどう配置したら良いのか面食らっているのである。人員構成の是正による人員削減はさけられず、買収前の2,000人体制から1,000人体制(連結)になるのに時間はかからないようだ。
ふくおかFGは、福岡銀行・熊本ファミリー銀行・親和銀行で構成されているが、福岡には、福岡銀行と関係が非常に深い福岡中央銀行もあり、親和銀行の店舗が福岡都市圏にあってもグループ+αで見た場合仕方ない。西中洲の親和銀行福岡支店は拠点として暫く残ろうが、その他の店舗は順じ閉鎖されると見る。
※記事へのご意見はこちら