福岡県は、4月3日、県内の海岸へ漂着、回収されたポリ容器の状況を発表した。
最初に発見されたのは芦屋町および二丈町で、1月15日から2月27日まで3,893個の漂着が確認された。
今回の調査(2月28日~3月27日)では新たに885個のポリ容器の漂着が確認されたが、漂着数は減少傾向にあるとしている。
回収されたポリ容器のうち、8割以上に韓国語表記が見られ、また、酸性などの液体が残留しているものも発見されている。
福津市、二丈町で回収した液体8件について、福岡県保健環境研究所で成分分析を実施した結果、酸性の液体が1件で塩酸を主成分とする溶液、アルカリ性の液体が1件で重金属を含むケイ酸ナトリウム溶液、他の5件は中性で、主に海水と推定される。残りの1件は中性だが特定はできなかったとしている。
また、重金属を含む液体1件から、水質汚濁防止法の排水基準を超えているものが確認されたとしている。
この件について福岡県では、もし海岸で不審な漂着物を発見した場合には、触らずに最寄りの市町村(廃棄物処理担当部署)、県の保健福祉環境事務所(環境課)または土木事務所(用地課管理係)まで連絡するよう呼びかけている。また、自治体などで回収作業を行う場合も、十分注意してほしいとしている。
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