北九州市は2008年4月1日より、近年の低入札工事状況を踏まえ、より適正な競争環境を整備、工事の品質確保を図るため、下記の通り「最低制限価格制度」及び「低入札価格調査制度」を改正した。(調査基準価格の算定方法は、最低制限価格の算定方法と同じ)
1.改正内容
(1)過度の低入札受注を排除・防止するため、設定価格の下限額を予定価格の3分の2から10分の7.5に引き上げる。
(2)設定価格の秘密性を保持、適正な積算を促すため、算定の基礎となる額に電子入札システムにより1.0001~1.01の範囲内で無作為に抽出した係数を乗じて自動的に計算、設定。
2.改正後の算定方法
(直接工事費+共通仮設費+現場管理費相当額×1/5)×1.0001~1.01×105/100 |
予定価格×8.5/10≧最低制限価格(調査基準価格)≧予定価格×7.5/10 |
3.適用対象工事
工種 |
最低制限価格制度 |
低入札価格調査制度 |
土木工事及び港湾工事 |
予定価格が2億円未満 |
予定価格が2億円以上 |
建築工事 |
予定価格が3億円未満 |
予定価格が3億円以上 |
上記以外の工事 |
予定価格が1億円未満 |
予定価格が1億円以上 |
*予定価格が200万円以下の工事、既製品(一定の製品規格に基づき工場で製造する標準品を含む)の組み立て、据付工事または取付工事等は除く。
※記事へのご意見はこちら