新福岡空港促進協議会が福岡空港の将来像についての見解をまとめたが、
その内容は、躍動するアジア経済を取り込む窓口としての空港という視点が抜け落ちたもので経済界が主導するものとしては全くお粗末のものであった。
★ アジア経済に挑む視点が欠けた空港論議1 ★
~ 悠長な空港新設案 ~
先月13日中国・上海浦東国際空港の第3滑走路が完成し供用が開始された。これによって上海市は、虹橋空港とあわせて4本の滑走路を持つ中国初の都市となった。
韓国の仁川(インチョン)空港やシンガポールのチャンギ空港なども含めてアジア諸国の空港が躍動する経済と、それにともない増加する航空需要に対応してスピードとタイミングを持って整備されていくなかでこの3日にわが国で、何とも悠長な空港に関わる決定が行なわれた。
福岡空港の将来像について地元経済界の立場で検討している新福岡空港促進協議会(会長 鎌田迪貞・九州電力相談役)が「福岡県新宮町周辺の沖合に海上空港を新設するのが最も望ましい」という見解をまとめたことだ。
つづく
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