福岡市は、4月8日、依頼による格付けを取得したと発表した。市場における評価向上を目指し、より有利で安定的な資金調達を図るため。
世界最大級の国際的格付会社である「ムーディーズ・インベスターズサービス」からの格付けの取得で、その内容は、国内での起債の格付けとして「Aa1(ダブルエーワン)/アウトルック:安定的」、地方自治体固有の格付けは「BCA(ベースラインクレジット):4」となっている。
国内での起債の格付けである「Aa1(ダブルエーワン)」は、21段階評価の2番目に高い評価で、現在同社の格付けを取得している8つの地方自治体と同じ格付けであり、地方自治体固有の格付けである「BCA(ベースラインクレジット):4」は、21段階評価の4番目に高い評価で、東京都の「3」に次ぐもの。
これは、現状では、他の政令市と比較しても市民一人あたり市債残高が高いものの、財政リニューアルプランの推進により、中期的にも残高が着実に縮減していく見込みであるなど、福岡市の財政健全化への積極的な取り組みが高く評価されたものとしている。
今回の格付け取得について福岡市は
「福岡市債の評価向上を図ることで、市債の利子負担の軽減が期待できるところであり、中長期的に公債費負担が軽減されることにより、財政健全化に大きく資するものと考えている」
としている。
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