議員は都市のセールスマンだと、行政を巻き込み北九州市のシティーセールスを活発に行なう井上秀作北九州市議。北九州空港への新路線誘致、都市圏への企業誘致や都市政策について聞く。 |
国は空港建設を望まない
地元経済界で構成する新福岡空港促進協議会(会長・鎌田迪貞 九州電力相談役)は新宮沖合への海上空港新設が望ましいと見解をまとめました。これについてどのようにお考えですか。
井上 そのような民間の声を受けるという形で麻生知事も本年度中に、海上空港案による新空港建設の方向で意志を固め発表するという手順が採られることになるかと思います。
しかし、国には新空港建設に対する前向きな姿勢は見られません。財源がないということなのですが、財源の問題で言えば、新空港を建設した場合の3割に及ぶ県負担分をどのような形で捻出するのか、という現実的な問題があります。
福岡市、北九州市よりも財政的に厳しく、重度心身障害者への医療費助成金の削減まで行わなければならないような福岡県が新たな空港を建設するというのは夕張市に空港を建設するに等しい話です。
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