エス・バイ・エル(株)
本業に特化して巻き返しを図るが
小杉産業(株)
依然として不安定な経営状況
■不動産賃貸(福岡)/福興エステート企画(株)
借入過多 特別清算開始決定 負債総額 約40億円
代 表:辻 明義
所在地:福岡市中央区警固2-12-12
設 立:1990年7月
資本金:2,000万円
年 商:(05/9)3億5,700万円
2007年9月の株主総会の決議により解散していた同社は、3月27日に福岡地裁より特別清算開始決定を受けた。
負債総額は、約40億円が見込まれる。
■鮮魚・乾物小売(福岡)/(有)魚政水産など2社
売上不振 破産手続申請準備中 負債総額 2社合計約1億円
代 表:諌山 正生
所在地:福岡市西区石丸1-25-27
設 立:1990年7月
資本金:500万円
年商:(07/6)約4億円
※データは魚政水産のもの
3月26日までに事業を停止した同社と関連会社の㈲フレッシュ魚政水産は、破産手続申請の準備に入った。担当は高松康祐弁護士(みらい弁護士事務所、福岡市中央区警固1-12-11、電話:092-781-4148)ほか1名。
負債総額は2社で1億円が見込まれる。
■自動ドア設置・販売(福岡)/(有)アステック
受注不振 破産手続申請準備中 負債総額:約1億5,000万円
代 表:今村 亨
所在地:糟屋郡須恵町佐谷335-1
設 立:1998年1月
資本金:300万円
年 商:(06/12)約2億5,000万円
4月10日に決済が不調に終わった同社は、破産手続申請の準備に入った。
担当は清水和彦弁護士(水津正臣法律事務所、東京都港区赤坂3-6-4、電話:03-3587-2381)。
負債総額は、約1億5,000万円が見込まれる。
■分譲・注文住宅販売(大阪)/タカスギホーム(株)
採算割れ 破産手続開始申請 負債総額 約73億5,000万円
代 表:福岡 満雄
所在地:大阪府吹田市江坂町1-23-38
(福岡県内拠点:北九州市他3拠点)
設 立:2004年10月
資本金:1,000万円
年 商:(07/3)57億3,583万円
4月7日に同社は、大阪地裁に破産手続開始を申請した。
担当は、桑原豊弁護士(弁護士法人第一法律事務所 大阪市中央区北浜2-2-21 電話:06-6227-1951)。
負債総額は、約73億5,000万円が見込まれる。
■不動産管理(大分)/九州管財(株)(旧(株)さとうべネック)
特別清算申請 負債総額 約125億円
代 表:住田 昌弘
所在地:大分市舞鶴町1-8-1
設 立:1947年3月
資本金:1,200万円
2007年6月の臨時株主総会の決議により解散していた同社は、08年4月9日に大分地裁へ特別清算を申請した。
申請代理人は廣瀬健一郎弁護士(センチュリー法律事務所、東京都千代田区内神田、電話:03-5280-5033)ほか1名。
負債総額は、債権者16名に対し約125億円が見込まれている。
■企業研究
西部ガスの九州八重洲興業買収 満を持しての住宅開発事業参入
西部ガス(株)は、子会社の西部ガスリビング(株)による九州八重洲興業(株)の買収を明らかにした。これまで、既存の住宅会社との競合が予想されるため、参入を控えてきたが、北部九州における大型建売業者の草分け的な存在であった九州八重洲興業の買収により、満を持しての住宅開発事業参入となる。
○西部ガスは住宅開発事業参入を控えていた
○両社のノウハウ・資金調達力は融合するか
○電力に対する巻き返しを図るための参入
■ズームアップ
急がれる対アジア空港整備 北九州空港の国際拠点化を
新福岡空港促進協議会が福岡空港の将来像についての見解をまとめたが、その内容は、躍動するアジア経済を取り込む窓口としての空港という視点が抜け落ちたもので、経済界が主導するものとしてはまったくお粗末のものであった。3月13日、中国・上海浦東国際空港の第3滑走路が完成し供用が開始された。これによって上海市は、虹橋空港とあわせて4本の滑走路を持つ中国初の都市となった。韓国の仁川(インチョン)空港やシンガポールのチャンギ空港なども含めた、アジア諸国の空港が、躍動する経済とそれに伴い増加する航空需要に対応したスピードとタイミングを持って整備されていくなか、わが国では何とも悠長な空港に関わる決定が行なわれた。
○悠長な空港新設案
○即可能な2本目の滑走路建設
○スピードとタイミング
■企業クローズアップ
コンテスト最優秀賞を受賞 省エネ住宅の先駆けとして
(株)堀内電気
住まいづくりは、今やオール電化抜きには語れない時代となった。実際にオール電化は、「安心」・「快適」・「経済的」・「エコロジー」などのキーワードで急速な勢いで普及しており、すでに約40万戸の実績を誇っている。そのオール電化の普及を最も推進しているのが九州電力(株)である。昨年、その九州電力が、電気工事店や工務店などを対象に「電気のあるくらし提案コンテスト」を行なった。九州各地の企業がコンテストに応募するなか、最優秀賞に選ばれたのが、福岡市南区に本社を置く(株)堀内電気。同社は「ずっと先まで、オール電化e住宅」という提案で、見事に最優秀賞を勝ち取った。
○電気を通じてくらしを豊かにする
○省エネをにらんだ開発コンセプト
○天神へ防犯カメラを寄贈
■流通大競争時代
タイホー、50年の歴史に幕 SM再編、さらに加速へ
流通再編が加速している。筑後地区の老舗食品スーパー、(株)タイホーは7月上旬までに店舗を売却し小売業から撤退。今月中には(株)ハイマートが福岡県内の中堅スーパーを買収する。寿屋、ニコニコ堂の破綻で始まった再編が、中堅中小企業に広がってきたことを示す。生き残りをかけて、勝ち組による不振企業の店舗の取り合いが激しくなりそうだ。
○筑後最古のスーパー
○激変した市場環境
○破綻店争奪戦も激化
■東京レポート
丸紅の支払い保証書を偽造 400億円集めたアスクレピオス
金融界を駆けめぐっていた大手総合商社・丸紅に絡む大型詐欺事件が火を吹いた。各紙は3月29日、東証マザーズ上場の創薬ベンチャー、LTTバイオファーマ(東京・港)の100%出資の子会社・アスクレピオス(東京・中央)の詐欺事件を報じた。アスク社の役員らは、丸紅の支払い保証書を偽造して複数の投資ファンドや個人投資家から400億円の投資金を集めた。しかし、償還の見通しが立たないまま焦げ付き、米大手証券のリーマン・ブラザースは約240億円が回収不能になったという。
○LTTの創業者は皇室につながる名門一族
○裏上場したアスク社
○丸紅との共同事業を装った詐欺
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