三菱商事は17日、事業投資先のフォレストエナジー日田のバイオペレットという木質の固形燃料を作る工場が完成し、竣工式を実施した。式典には、大分県の広瀬知事、日田市佐藤市長をはじめ、全国から約100人が出席した。
同工場の製造能力は日本最大の年間2万5,000トンで、日本初の本格的なバイオペレット製造設備で、これまで利用方法が限られ廃棄物とされることが多く、地域の製材業の重荷となっていた杉や檜の樹皮(バーク)を原料として使用し、主に石炭ボイラーでCO2排出量削減のために石炭と混焼される燃料用途のバイオペレットを製造する。
同社のバイオペレット製造設備は、三菱商事と、清本鐵工、東亜技研工業で共同開発した新型の破砕システムと乾燥システムが導入され、バークだけではなく林地残材を始め、多くの未利用バイオマス資源を効率的にペレット化することができるのが特徴で設備の稼動によって、日本の林業で大きな課題となっている林地残材の活用や森林整備が進むきっかけとなり、高騰する化石燃料に代わるクリーンな国産エネルギーの普及が期待される。
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