ある福岡の食品検査機関で聞いた話だが、中国産冷凍ギョウザ事件直後はやはり中国産食品の検査量が爆発的に増えたようだ。ただしそれも3月末までで、4月に入ってからはおおむね沈静化している模様。
「今中国では、あの事件以来食品検査が厳しくなっている。それによって食品輸出量が減り、輸入業者はかなり苦労しているようだ。しかし、中国は北京オリンピックを控えているから、検査を強化して良い食品だけを輸出し、結果的に輸出量が減っているという見方もできる。オリンピックが終われば、多少緩和されて輸出量も元に戻るとは思うが。」これはひとつの見方である。
これまで日中とも検査は原材料を主にして、加工品に関しては「原材料が大丈夫なら大丈夫だろう」ということで、加工品検査には注力していなかった。そこに起こった今回の事件。中国側の検査も加工品の検査も強化されているが、改正建築基準法で建設業界が大打撃を受けたときのように、食品流通に悪影響を及ぼさないことを願うばかりだ。
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