西日本鉄道(株)が、5月18日に導入する「nimoca(ニモカ)」。“使えば使うほどポイントがたまってオトク”とされているが、交通利用だけに限定してしまえば、その割引率は下がるようだ。
これまで使用されてきたプリペイドカード「バスカード」の事前割引率は10~15%、同じく「よかネットカード」の事前割引率は6~10%。では、ニモカはどうだろうか(ニモカはポイント制=事後割引)。
ニモカは、バスと電車でポイントの付き方が異なるが、バス利用におけるポイント付与の計算は少し複雑。乗車ごとに運賃の2%分がポイントとして付与されるほか、月内の累計金額に応じてボーナスポイントが付く(表参照)。
具体的に、西鉄のホームページで発表されている「ポイントサービス例(バス)」を参考にしてみよう。運賃410円区間を月に26回利用(13往復)すれば、10,660円の利用に対して958ポイントが付き、その付与率は8.98%。
バスだけの使用に限ってしまえば、ポイント付与率は最大でも9.5%(※)。つまり、必ずしも、従来のプリペイドカードよりもオトクとは言えないのだ。だからといって、顧客に対するサービス内容が低下するとは限らない…。
※ ちょうど250ポイントのボーナスが付く金額のときが、最も付与率が高い。可能ならば、ぴったり10,000円単位での使用が最もオトク。
つづく
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