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CMCスタディーツアー同行取材記―21世紀最大の負の遺産・「悪魔の兵器」地雷(22) | 参加者たちの想い 国境を越えて(1)
特別取材
2008年4月18日 16:50

 これまで21回にわたり、地雷撤去活動の意義とカンボジアの現状を中心にお伝えした。最後に、ツアーを振り返って参加者の方々にその想いを記していただいたので、以下紹介していきたい(人数は延べ人数)。

080418_cmc_01.gif

 やはり、キリングフィールドやトゥールスレーン収容所に残る内戦の生々しい爪跡、そして必死に生きようとしている子供たちの印象が強かったようだ。今回のツアーでは、カンボジアの象徴でもあるアンコールワットも訪れたが、カンボジアの現状を知ってしまうと、逆に観光客のあまりの多さに興ざめしてしまったという参加者もいた。それだけ、表面的なイメージと現実との間にギャップがあったのである。
 
 また、戦後ならともかく現代日本人の多くは、子供のころに生きるために必死に仕事をした、または親から捨てられ孤児として生きてきた、という体験をしたことがないだろう。改めて我々の置かれた恵まれた環境を自覚した時、とてもいたたまれなくなったという参加者(とくに若い世代)も多かった。

 しかし、現地の子供たちや地雷被害者たちは時おり明るい笑顔を見せ、明るく振舞ってくれた。その姿を目の当たりにしたら、ただ彼らを哀れむだけでは失礼だとも思った。むしろ、遠い昔に日本が忘れ去ってしまったような純朴さ、一生懸命さを彼らの姿のなかに見た。

つづく

【大根田康介】

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