吉田宏福岡市長、定例記者会見で言い放つ─事務所賃貸問題で責任転嫁
4月1日の定例記者会見で吉田市長は、暴力団関連企業が所有するビルの1階を市長が借りていた問題について、記者からの質問に答え「ビルの所有者が暴力団関連であったことは残念なことである」とした上で“民主党にまた貸しした事もあとから知った話である”ので、“民主党がきちんと説明する問題である”として、市長自らの説明責任を投げ出した。
さらに「選挙運動費用収支報告書の記載に問題はないのか」との記者の質問に「問題はない」と回答。さらに市長は「私の名義で借りたものが民主党に使用された経緯については民主党の考えが大きかったと思う」と付け加え自分は知らない、ことを強調した。
会見終了後、単独取材に答えて市長は「民主党に聞いてください」の一点張り。記者が「民主党の誰に尋ねればいいのか」と質問。市長は「江藤博美さん(福岡市議・県連幹事長代理)に聞いて下さい」と返事。
このように市長の態度は他人への責任転嫁で、自らの責任を感じている素振りは微塵もなかった。また市長が言うように「民主党が借りるということをあとから知った」ということは信じられないことだ。自分の名義で借りて、選挙運動に使われていたことを本人が知らないはずはない。本人が知らないままに「民主党にまた貸し」していたとすれば、これはまた別の問題が生じる。市長はこれらの疑問に答える責務がある。