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積水ハウス100周年を目指して (20)経営者は社員のエリートたれ! | 愛する積水シリーズ
連載コラム
2008年5月 2日 13:09

5月1日、再びガソリンが値上がりした。政府は、地方財源への道路財源の補助金が不足すること、地球温暖化対策のため、世界の流れはガソリン価格を上げ、需要を抑制する方向にあることを理由に、サミット議長国として「ガソリン値下げ」はまずいと考え、ガソリンの暫定税率を強引に再可決した、

これに伴い、暫定税25円に原油の値上がりをあわせて30円の大幅な値上げになる見込みだ。食料品、電気、ガス、などの値上げラッシュの中、納得がいかないと思っている国民が大半だろう。使い道が相も変わらず不透明であること。また、役人が適当に我が金であるかのごとく使っているとしか思えないことが報道され、その裏には大きな不正が隠されているのではと思っている人が多いのではないだろうか。

政府は来年から、道路特定財源を道路だけに使うのでなく、医療等、他の財源に使えるよう一般財源化すると言っているが、道路族の利権がらみの抵抗が大きく 基本的には道路に使い、あまれば他の用途、福祉、医療などに使うといっている。言葉だけの一般財源化を目指し、実は従来通りという
「骨抜き」にするつもりのようだ。

KY(空気を読めない)の自由民主党は、国民から見放されていることにまだ気がついてないようだ。山口補選の結果を見れば明らかだ。今なだれをうって、自民離れを起こしているのではないか。政府、自民党、役人は今回のガソリンの暫定税率の復活、後期高齢者医療制度の実施など、 弱者に負担を押し付け、誰を儲けさせようとしているのか。財源不足を理由に負担を国民にと言いながら、政、官は甘い汁を吸い、何ら自分達に 痛みをもたらそうとはしない。昔の悪代官と悪徳商人の構図と同じだ。

これと同じような構図が積水ハウスの中にありはしないだろうか。 和田会長になっても、安倍社長が業務を執行するにあたって、形だけの社長で実質は和田会長自身が権限を持ったままになりはしないか。骨抜きになってしまうのであれば 社員はしらけてしまい、沈滞ムードに陥ってしまうであろう。 積水ハウスは今でも、社員の営業力、商品力、施工品質管理体制、メンテナンス体制は業界一である。

不足しているのは会社幹部の経営力と、社員の尊敬に値する幹部がいないことである。 元社長田鍋のような、圧倒的な大局観と総合判断力がなく、このことが田鍋亡き後、ジワリとボデイブローのように効いてきて、ついにトップを大和ハウスに取られ、3位、4位の住宅会社にも「まずは戸建部門で積水ハウスを追い越そう!」と目標にされ始めたのである。真のエリート指導者は、いざとなれば、会社、社員のため命を捨てる気概があるものだ。積水ハウスの経営者にはその気概が見えない。今、この危機に際し、積水ハウスの現経営者はその気概で臨んでもらいたいものだ。

野口孫子  (敬称略)


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