─────東区では、アイランドシティや香椎副都心といった大きな計画が動いています。それら計画のなかで、区役所の領分というか、役割はどの部分になってきますか。
吉村:
アイランドシティでいえば、既に入居が始まっています。そういった方々の具体的な生活とコミュニティ作りを支援するのが区役所の役割です。
住宅を造る、販売するというところまでは本庁の港湾局の方でお世話することになろうかと思いますが、その後に、町内会や自治協議会、公民館も必要になります。これからもっと照葉校区の人口が増えてくるに従って、いろいろな課題も発生すると思います。そのときに、具体的なアドバイスやお手伝いをすることになります。
二番目の仕事としては、直接住民のみなさんに接している、ということで、地域の要望やご意見を汲み上げて、きちんと本庁の方にもお伝えして、計画に反映させていく、ということですね。
例えば、香椎副都心の再開発事業では、今度、「公共施設」を作るということで土地を購入致しますが、では、どういった公共施設を作ればいいのか、について区役所も入って、住民の皆さんからのご要望を取り入れながら計画に反映させていくことになります。
─────現時点ではどのような要望がありますか。
吉村:
今の段階では、「総合コミュニティセンター」を作って欲しいという要望が多いですね。東区にも「東市民センター」はあるのですが、一番古く、もう40年ほどたっていますし、場所も香住ヶ丘にありまして、全体の方々が使いにくいという現状もあります。
そういった声を具体化していくの区役所の役割になりますね。
─────その他に、東区住民からの要望というのはありますか。
吉村:
やはり「貝塚」の直通運転ですね。現在では、地下鉄と西鉄線で乗り換えが必要ですけれども、地下鉄が出来たときから将来は、直通運転にするという計画でした。
ただ、これは西鉄さんも多大な投資が必要になりますので、要望があるからといってなかなか簡単にはいかないという面があります。
つづく
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