正義感溢れる若手リーダー格のあるデベロッパー経営者は最近顔色が冴えない。
「こういう受難の時期こそ地元同業者が結束して難関突破が必要なのだが…。残念ながら我々の仲間の2/3は淘汰されるであろう」
と悲観論で気持ちが沈んでいる。
前回のバブル崩壊時(平成2年からスタート)には、国が内需拡大の柱として住宅受注・販売促進に注力してくれた。住宅ローンをドンドン湯水のように垂れ流してくれたから販売に苦労することがなかった。因みに福岡都市圏でのマンション販売の最高記録は11,000戸で平成6年のことである。世間は不況のどん底であったはずだ。
ところが今回は様相がまるで違う。国の姿勢はまさに「中小の業者は潰れろ」と言わんばかりだ。住宅ローンに関しても貸さない言い訳を探すのが金融機関のスタンスである。
そしてなによりも市場が1/3に急減したことだ。11,000戸の市場が4,000戸に減った。まさしく若手経営者の苦悩には根拠がある。
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