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【マックス北九州ニュース No.034】2008/5/7
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★☆目次★★
01◆北九州版スタート特集
「地元国会議員/立候補予定者に北九州の経済産業政策を問う!」
第5弾:自民党福岡10区 西川京子衆議院議員
02◆北九州市政のこれからを語る
自由民主党・市民クラブ 戸町武弘市議会議員 その3
03◆「経営者と語る!北九州の経済を元気にするには」
株式会社北九州シティFM 代表取締役熊谷美佐子 その3
04◆クロスFM(正式名:エフエム九州)が自力再建を断念!
05◆ 「ナノテクの新しい世界」講演会
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01◆北九州版スタート特集
「地元国会議員/立候補予定者に北九州の経済産業政策を問う!」
第5弾:自民党福岡10区 西川京子衆議院議員
【マックスニュース北九州版スタートの特集として地元国会議員(もしくは立候補予定者)に北九州の経済・産業をどのように捉えていて、どうすべきかをインタビューいたしました。各党派に取材依頼をしており、インタビューの順に掲出予定です】
【西川京子議員のプロフィール】
昭和20年8月生まれ 東京都出身 早稲田大学教育学部卒業
結婚後、熊本での生活を始め、平成8年自由民主党熊本県連女性部長
平成12年に衆議院自由民主党比例区九州で初当選
平成17年福岡10区小選挙区で当選 現在厚生労働省副大臣
Q:北九州経済の現況についてどのようにお考えでしょうか。
西川:
新空港や港などインフラの整備が進み、北九州はアジアビジネスのベストポイントにあり、将来性は高いと思います。
課題はこれらのインフラをどのように活かして実際の経済を良くしていくかだと思います。
外の人のイメージとして北九州は工業都市というのがあると思います。私自身の実感としても新日鉄などの大企業とそれを支える周辺産業が非常に頑張っていると感じています。
厳しい国際競争の中で各企業は生き残りをかけて努力を重ねてこられた賜物だと思います。
地元企業でも安川電機や中堅企業がしっかり実力をつけていることは素晴らしいと思います。
しかし「モノ作りの町」として自負されることは大事ですが、各企業の間の連携はまだできていないように思えます。
また、産学協同で早稲田の理工学部が進出してきたり、人材育成は定着しだしているとは思いますが、地元の学生が地元の企業に就職する割合は約3割しかないというのは心配です。多くの優秀な人材が北九州を離れ、他の都市に就職していることは大きな問題だと思います。せめて5割ぐらいは地元できっちり就職・生活できるまっとうなシステムを作ることが必要でしょう。
企業が集積し、いい大学もあるのに、お互いのことが周知されていないと思います。
人材育成と産学連携を進め、モノ作りと人材が集積することで、技術が高度化され競争力もつくと思います。
商業面では正直、福岡に負けていると言わざるを得ないと思います。
北九州の商業を元気にするためには、単純に商業だけで考えるのではなく、例えば「商業+観光」の視点で取組むことも考えるべきではないでしょうか。
観光で門司港レトロは非常にうまくイメージアップされたと思いますが、門司全体ではまだせっかくの観光資源が十分に活かされていません。
高齢化率の高い北九州であることを逆手に捉えて、四国の巡礼のように神社仏閣などを回る観光コースを打ち出してもいいのではないでしょうか。
高齢化社会で、人生の深い意味を、想いを求めてまわることも人気がでるのではないでしょうか。
北九州以外の人はあまり知らないかもしれませんが、門司には歴史のあるお寺や神社が結構あるのです。
東京巣鴨のような高齢者が多く訪れる街も観光の考え方としてあるかもしれません。
また高齢者の方が入ってみたいお店や買いたいお土産をそろえていけば、地元の商業にもいいビジネスになっていくと思います。
続く
(取材 松尾潤二)
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02◆北九州市政のこれからを語る
自由民主党・市民クラブ 戸町武弘市議会議員 その3
Q: 財政問題で歳入を増やすための施策はどのようすべきとお考えですか。
戸町:
北九州が産業・経済面の強化を図るならば、間違いなく、東九州経済圏の確立を目標として東九州自動車道の早期開通を目指すべきです。
私は末吉市長に対して随分勝手な意見も述べさせていただきましたが、大変よく勉強された方で、北九州を物流の拠点として発展させようと政策を打立てられました。
本州との結節点にあり、日豊線沿いに大分、宮崎につながる東九州経済圏で生産された商材を大消費地の東京、大阪に送るためには北九州の物理的位置は非常に優位性をもっています。
更に響や門司の港、新北九州空港まで含めた陸海空を結んだ物流拠点戦略が描けます。
国際的視野で見ると、中国・四国地方からの荷物を北九州で集約して海外に送り出すことも考えられます。
博多と競争していこうと考えるよりも、これから発展していく地域として東九州経済圏を捉え、その確立を進めることが一番大切だと思っています。
そしてその中核として東九州道の早期開通が必要となります。
ここのところガソリン税・道路特定財源の問題で、公共事業が全て無駄というような捉え方が感じられますが、行政の役割として、将来の歳入強化のためにも東九州自動車道のような事業は絶対に必要です。
もちろん日本の産業構造で土木建築に携わる割合が多過ぎることも間違いありませんので、それをハードランディングさせるのではなく、ソフトランディングさせる政策を自民党も民主党も国民に提示してほしいと思っています。
Q:地元八幡東区の問題についてはどのようにお考えでしょうか。
戸町:
高台が多い街の構造と高齢化が特に進んでいることが一番の問題です。
市内どこの場所でも話しがでてきていますが、早急に高齢者を高台から下に降りてきてもらい町中に住んでもらう「コンパクトシティ」の実現を進めなければなりません。
「町づくり3法」で規制緩和が進みましたが、私は規制緩和よりも規制強化が必要だと思っています。
以前アメリカのサンタモニカを視察した際に、規制強化により廃れかけ治安も悪くなっていた市街地が、見事に復活された成功例を見てきました。
区役所や映画館、図書館など重要な施設は周辺に作ってはいけない、中心部に作りなさいという規制です。そのお陰で中心部のお店も活気がでて更に観光客も集まるようになったそうです。
巣鴨の高齢者が集まる町づくりなども近い例かもしれません。
Q:北九州をどのような街にしていきたいですか。
戸町:
これからの世代の人たちが、ここで頑張るんだという夢の持てる街にしていくことが私の仕事だと思っています。
そのためには北九州の経済、福祉、教育の3つの柱を建て直すことが必要だと思っています。
特に教育は、教育に携わった人間として、時間はかかってもしっかり立て直しをしていきたいと思っています。
(取材 松尾潤二)
~取材後期~
戸町議員の発言、発想は確かに政治家としては一見大胆でユニークに見えるが、非常に明快で一般人には逆に分かり易い。
今回の取材では限られた時間で内容も絞られたが、是非次回はご本人に直接教育論や財政論を寄稿いただこうと考える。
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03◆「経営者と語る!北九州の経済を元気にするには」
株式会社北九州シティFM 代表取締役熊谷美佐子 その3
Q:北九州のいろいろな企業や個人の方と、この3年半出演いただいたり、スポンサーとして応援いただいたりして、北九州を元気にするにはどうすればいいと思いますか。
熊谷:
北九州の皆さんは地域のボランティア活動などに積極的で、まじめな方が多いと思います。
ただ小さな集まりが別々に動かれているように感じることもあります。
せっかく同じ方向目指して頑張ってらっしゃる力を、連携して集約すれば、素晴らしい力が発揮できるのではないかと思います。
私たちのエフエムKITAQも、そうした連携に少しでも役立つように、北九州の皆さんの情報共有メディアとして頑張っていきたいと思います。
またいろいろな面で潜在的な実力を北九州はもっているのですから、北九州の問題点ばかり見るマイナス思考ではなく、プラス思考で、持っている力を最大限引き出すように、今後の町づくりを考えられた方が絶対にいいと思います。
Q:今後、エフエムKITAQとしてどのような仕事をしていこうと思っていらっしゃいますか。
熊谷:
地域活性化に役立つことがコミュニティ局の大きな使命ですから、地域の方々、地域の企業にお役に立てることであれば、積極的に情報発信の活動をご一緒に考えていきたいと思っています。
エフエムのラジオだけでなく、情報誌もありますし、チケット販売のサポートからイベントのご協力まで柔軟に対応できますので、遠慮なくご相談下さい。当社からもいろいろな提案をさせていただきます。
メルマガの読者の方へのお願いとしては、まずは78.5MHにラジオを合せて、是非一度エフエムKITAQを聴いてみて下さい。
ホームページからリスナープレゼントにアクセスもできます。
※エフエムKITAQ ホームページ(http://www.fm-kitaq.com/fm/)
これからも北九州の皆様に喜んでいただける番組作りを進めていきますので、応援のほどよろしくお願いいたします。
取材 松尾潤二
訂正:
5月1日のエフエムKITAQ記事の中で開局時の資本金が3900万円としていたが、開局時は3000万円でその後増資され現在3900万円になったとのことです。
お詫びして訂正いたします。
~取材後期~
記者は以前広告代理店に勤務していて、JR九州さんから会社の運動会の盛り上げで歌手を呼べないかという相談をいただき、KBCラジオに相談してJR九州の運動会の会場からラジオ中継を行ったことがある。
歌手を単独で呼ぶと、興業としてそれなりのギャラを要求されるし、音響含めて附帯費用が大きくなるのが、ラジオ中継だと番組の制作費の中で、歌手のギャラ、音響、司会、放送も含まれ、かなり割安になった記憶がある。
JR九州さんからは、金額だけでなく、ご家族や関係者が放送をお聞きなった副次効果もあり大変喜ばれ、好評いただいた。
ラジオは本当に柔軟なライブ・メディアなので、是非北九州の元気アップに活用してみてはいかがでしょうか。
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04◆クロスFM(正式名:エフエム九州)が自力再建を断念!
本日のNHKローカルニュースによると「エフエム九州は決算で著しい債務超過の状態に陥ったため自力再建を断念し、東京の企業再生ファンドが中心となって設立した新会社に事業を引き継ぐ新旧分離を行う見通しとなった」と報じている。
債務超過は6億を超えると伝えられたが、会社側は今後詳細について明らかにすることにしているとのこと。
本社を北九州に置くエフエム九州はこれまでも多額の累積債務があり、経営の継続が懸念されてきたが、主要株主の西日本新聞が自力再建を断念したと思われる。
地方ラジオ局は、インターネットや携帯電話メディアに押されて厳しい経営状況が続いているが、今回のエフエム九州の自力再建断念は、TV局や新聞社も巻き込んでの国内メディア再編のきっかけになる可能性がある。
先日からのエフエムKITAQの取材の中で、同社の熊谷社長が同じ北九州にあるラジオ局なのでクロスFMと間違わないで欲しい、と言っていた意味が今回の報道で理解できた。
若い年代がラジオを聴かなくなり、インターネットや携帯電話に夢中になっている時代の流れで、エフエムKITAQはミドル&シニア層にターゲットを絞ったというのは正解かもしれない。
小規模でも地元密着型のコミュニティ局は小回りも効き、生き延びていける可能性があるが、中途半端な県域ラジオ局は今後自社のマーケティングを再構築していかなければ、親会社のTV局や新聞社などに頼るしかないだろう。
その親会社にしても、第4の権力と言われるTV局や新聞社であるが、高い給与をもらってバカな番組を作り、その制作も下請け任せだったり、役所の記者クラブ頼りで行政の本当の課題をきちんと追いかけることを忘れている現状のままでは、いずれ衰退の道を歩むことになるだろう。
(取材 松尾潤二)
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05◆ 「ナノテクの新しい世界」講演会
二分子(人工細胞膜)の形成を世界で初めて発見するなど、高分子分野の第一人者。
ノーベル化学賞に最も近い人物の一人、国武豊喜・前北九州市立大学副学長の講演会が開催される。
最近、新聞やテレビで紹介される「ナノテク」とは何か。化粧品やスポーツ用品など私たちの身近な生活のなかに使われている「ナノテク」技術。
平成19年度文化功労者に選出された国武豊喜氏が、ご自身の研究を交えながら分りやすく「ナノテク」の世界を紹介します。
講演会案内(入場無料)
日時:5月24日(土) 14:00~15:30
場所:リーガロイヤルホテル小倉 3階 エンパイアルーム
定員:250名(先着)
主催:北九州市立大学、北九州市立大学講演会
申込及び問合せ先
北九州市立大学(国際環境工学部)事務局管理課
TEL:093-695-3311 FAX:093-695-3368
E-mail : kitaku@env.kitakyu-u.ac.jp
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