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■□ MAXふくおか県政ニュース 226号 2008/05/09 □■
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▼▽ 本日の記事・目次 ▽▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
◆01 道路特定財源/この人に聞く 民主党参議院議員・大島九州男氏(2)
一般財源化/国と地方の分け前配分と、地方配分の保証は?
◆02 アジアにおける拠点空港としての北九州空港整備考 その24回目
北九州市民が見た北九州空港・福岡空港(4)外海空港案の心配
◆03 アジアにおける拠点空港としての北九州空港整備考 その25回目
北九州市民が見た北九州空港・福岡空港(5)国際.国内
◆04 ふくおか小史 ■ 安川第五郎翁/原子力と玄洋社と(1)
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┃01 ┃■ 道路特定財源問題/この人に聞く 第3回 ■
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●○ 民主党参議院議員・大島九州男氏(2) ○●
●○ 一般財源化/国と地方の分け前配分と、地方配分の保証は? ○●
政府・与党が道路特定財源・暫定税率復活させ、高値のガソリン価格も復活
した。その論争の最前線国会・参議院の火中にある大島氏への誌上インタビュ
ー。「政府・与党の暴挙」に体する「民主党の言い分」と国会の現場からの報
告。2日目の今日は、道路特定財源を一般財源化した場合の国と地方の「分け
前」についての「民主党の言い分」。
━━ 同財源を一般財源化した場合の国地方への配分の割合と、地方への財源
配分の担保について。また、その使い道についての民主党の考えを改めて
聞かせてください。
大島/ 民主党は、特定財源制度の廃止を通じて、わが国のあり方を根本的に
見直すことを主張しています。
同時に暫定税率の廃止も主張していますが、これ自体が目的ではなく、特定
財源制度廃止・一般化財源化の結果として実施する政策です。
揮発油税を始めとする道路特定財源制度は、いずれも道路整備を目的として
課税しています。従って、現在特定財源制度となっている六種類の税目を一般
化財源化するのであれば、理論的に突き詰めていけば、いずれ課税の根拠を失
うことになり、税そのものを廃止することとなります。
しかし、国・地方とも極めて厳しい財政状況にある中、これらの税収を全て
失うことの影響は計り知れません。
民主党は、今般の改革にあたって「地方には迷惑をかけない」ことを基調と
していますが、本則税率を含めた全ての税収を失ってしまっては、それも実現
困難となります。
従って、将来的に自動車に係わる税金を全てなくすのではなく、前述したよ
うに自動車から生じる社会的コストに着目し、保有・走行段階については一定
の課税を行なうこととしています。
その実現の過程で、一旦全ての自動車関係諸税を廃止し、再び新たな課税を
行うことは、国民を混乱させ、税に対する信頼を失いかねません。
よって、私たちの今回の改革の主張は、新たな税制への移行過程として、特
定財源の各税目における本則部分は、現行法に基づき存置することとしていま
す。
つづく(文・構成/清田進)
┏━━┓▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼120回連載企画▲▼
┃02 ┃■ 対アジア拠点空港としての北九州空港整備考 その24回 ■
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■□北九州市民が見た北九州・福岡空港(4)外海空港建設案の心配 □■
翻って、もし玄界灘に海上空港を建設するとなるとどうだろうか。まず建設
費はどう考えても1兆5千億は下らないだろう。冬場の玄界灘の波浪の厳しさ
や台風の破壊力を考えると基盤工事や連絡道路建設に巨額が必要とされること
は明確である。
若松沖で建設中であった白島石油備蓄基地の基盤が1987年2月の大波浪
で流され、多額の税金が無駄になったことを思い出すとこの地域での海上空港
建設の難しさが分かる。
http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10001200998705240130072/
冬場の海を知る人間であれば、玄界灘が荒れていても周防灘が穏やかである
ことは周知のことである。
新北九州空港が比較的低コストで作られたのは、関門海峡の浚渫材が埋め立
てに使われ、浅い海に穏やかな天候条件であったことが大きく貢献している。
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┃03 ┃■ 対アジア拠点空港としての北九州空港整備考 その25回 ■
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■北九州市民が見た北九州空港・福岡空港(5)国際.国内/北州・福岡■
香港の巨大空港とあまり変わらない建設費が予想される、難しい地理的条件
の新福岡空港に(1兆5千億も2兆円も大きな差ではない!)多額の税金を投入
して、空港利用者数は半分以下の福岡空港が、とても建設費の回収を行なえる
見込みがあるとは思えない。
これまでのいい加減な建設コスト試算や需要予測は、まずは新空港建設あり
きの一部政治家・官僚・建設業界と、責任を取らないシンクタンクの作文であ
ることに、多くの市民は気づいている。
福岡市の皆さんに遠慮して出しゃばることを控えていた北九州市民が多い中
で、私は敢えて言いたい。
「上海便、ソウル便以外の国際線を新北九州空港に移せば、今の福岡空港の混
雑は多少緩和され、天神や博多駅からすぐにアクセスできる国内線の利便性は
維持できる。
上海便、ソウル便以外の国際線はこれまでより少し移動に時間がかかるが、
渋滞のない高速道路で1時間弱の距離の新北九州空港を利用していただき、安
全検査や出国手続きはスムースで快適に飛び立てる。
1兆円以上の税金をかけて、地理的条件の厳しい玄界灘に海上空港を作る意
味があるのですか?
新・福岡空港建設費はいったい誰が負担するのか、回収の見込みがあるのか、
建設推進の立場の方は事業試算の論拠をきちんと提示して欲しい。
新・福岡空港の必要性をいくら説いても、きちんとした代替案があり利用客
の利便性が保証される限り、今の公共財政の厳しい中で、巨額の赤字負担が間
違いなく見込まれる玄界灘海上空港の建設を敢えて促進しようと言う者は、
「国賊」であると私は考える。
おわり(レポート・松尾潤二)
■■■ 北九州空港を考えるサイト ■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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■ 北九州から飛ぶ東京! スターフライヤー http://www.starflyer.jp
■ 始発5:30 北九州エアターミナル http://www.kitakyu-air.jp/
■ とべとべ北Q 北九州空港振興協議会 http://www.tobetobekita-q.jp/
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┃04 ┃■ ふくおか小史 ■ 安川第五郎翁/原子力と玄洋社と(1) ■
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昨日は、福岡最古のキリスト教教会が、明治10年の西郷隆盛挙兵に呼応し
て、福岡で蜂起した福岡藩士族で後の政治結社・玄洋社の先陣を形成すること
になる人びとの手で立ち上がられた、と云うことについてふれた。
今日は、安川電機創始者の安川第五郎翁と玄洋社の関係。そして、原子力開
発についてふれる。
安川第五郎翁は安川電機製作所(現・株式会社安川電機)の創始者。
玄洋社初代社長平岡浩太郎と明治鉱業など多くの事業を共同で行なった安川
敬一郎の五男であった。敬一郎は、三十石の福岡藩士徳永貞七の四男に生まれ
養子となって安川姓を名乗る。そして、自らも旧福岡藩士を中心に構成される
玄洋社社員であった。
第五郎翁自身は、玄洋社の道場であった明道館で柔道を学び、多くの玄洋社
社員と交遊があった。
大正 4年(1915) に第五郎翁は二人の兄・健次郎、清三郎と共同で合資会社
安川電機製作所を興す。
第五郎翁は、父・敬一郎に「お前は将来何をするのか」と聞かれ「電気関係の
会社をつくりたい」と答えた。「それはいい。それで資金はどうするのか」と問
われ「親父の遺産をわけてもらう」と言うと、「馬鹿言え。お前にやるのは仕事
と借金だけだ」と敬一郎は言ったという話がのこっている。
つづく(源進)
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