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【マックス北九州ニュース No.037】2008/5/12
マックス北九州ニュース
2008年5月12日 15:20

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【マックス北九州ニュース No.037】2008/5/12
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★☆目次★★

01◆北九州版スタート特集
「地元国会議員/立候補予定者に北九州の経済産業政策を問う!」
第5弾:自民党福岡10区 西川京子衆議院議員 その4

02◆「ニューウェーブ北九州」はJリーグに上がれるか?!
今年JFLに昇格し、Jリーグ入りが現実に見えてきたニューウェーブの
原憲一GMに今年の課題と抱負を聞く  その3


03◆シリーズ:<北九州の元気> -がんばってます!まちのNPO-(6)
   NPO法人 北九州小規模連 (その1)

04◆「カーエレクトロニクス:組込みソフトウェア車載化への取り組み」
   研究交流会開催


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01◆北九州版スタート特集
「地元国会議員/立候補予定者に北九州の経済産業政策を問う!」
第5弾:自民党福岡10区 西川京子衆議院議員 その4

【マックスニュース北九州版スタートの特集として地元国会議員(もしくは立候補予定者)に北九州の経済・産業をどのように捉えていて、どうすべきかをインタビューいたしました。各党派に取材依頼をしており、インタビューの順に掲出予定です】

Q:後期高齢者医療制度で診療面ではどのような影響が考えられますか。

西川:基本的に今まで受けられていた医療は受けられます。
 そして選択肢として、包括医療・家庭医という考え方が導入されました。
 いろいろなお医者さんを回って、いろいろな薬をもらうというケースがありますね。

 これは高齢者の方の場合、他の医者に行っては駄目だという意味ではありませんので、心配はありません。そういうときに、むしろ家庭とひとりの医者がきちんと向かい合う場を作ることで、無駄な医療や薬を抑えることが結果として出てくるかもしれません。

 こうした案は現場のお医者さんと協議して出てきた案でもありますし、何度も審議を重ねてきた上で作られた制度なのですが、まだ誤解もあるようです。

 家庭医は選択肢のひとつなので、高齢者の方はご自分で今までの方が良ければ選んでいただいて結構なのです。

 日本の風潮として、国や自治体が全てやってくれということが感じられる場合があります。

 しかし大切なのはこうした「医療や福祉の制度は、皆が支え合う」という原点を理解していただき、一定の責任を担っていただかなければ医療福祉は維持できないことです。

Q:西川議員の一番のテーマは教育だと聞いていますが。

西川:良く「キレる子」などが取り上げられ、過去には考えもしなかったような犯罪も地域で発生しています。こうした地域の安全・安心が崩れているとういう現象は、経済・産業界にとっても土台を揺るがすような問題ではないでしょうか。教育はこれまで以上に重要だと思います。
 戦後のアメリカ軍占領による教育制度で日本の教育はおかしくなったと思います。

 幸い、安倍内閣の学習指導要領の見直しで戦後教育からの脱却の足掛かりはできたと思います。安倍首相の辞め方は残念でしたが、この見直しには大きな評価を与えてもいいと思います。

 私は教育の基本は家庭であり、子供にとってお母さんとの関係で「愛されているという実感」がとても大切だと思っています。
 母乳をもらいながら母親と視線を交えたり、おんぶされて身体の温もりを感じたり、乳児の特に6ヶ月は重要です。

 もちろん、家庭環境はさまざまですが、専業主婦だろうと、働きながらだろうと、できるだけこの時期を大切にしてほしいと思います。
 厚生労働副大臣として、雇用関係で乳幼児保育休暇が取り易くなるよう努力しているところです。

 「見守られている実感」を子供たちがもってくれれば、人に愛されている素晴らしさを知り、回りの人を愛することを知ってくれます。
 今の社会は横の関係しか教えず、規則しか理解できない、いや規則も理解できない子供がいます。
 だからこそ、ご先祖様からつながっている縦の関係の大切さを、今こそ教えていくべきだと思います。
夜の怖さだとか、仏様に手を合わせる重要性だとかを、きちんと教えていけば、凶悪な犯罪や自殺も減っていくと思います。

 この北九州でも是非、年配の方々が地域の子供たちに関心をもっていただき、声をかけていただくなど、自分の家庭の子供に対するように見守っていただければと願います。

                          取材 松尾潤二
~取材後期~
 西川議員にお会いして、教育論については非常にしっかりしたお考えを持っていると感じた。
厚生労働省よりも文部科学省の方を担当された方が力を発揮されるのではと思うのだが。

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02◆「ニューウェーブ北九州」はJリーグに上がれるか?!
今年JFLに昇格し、Jリーグ入りが現実に見えてきたニューウェーブの
原憲一GMに今年の課題と抱負を聞く  その3

Q:Jリーグ入り条件の2万人規模のスタジアムを整備するということは大変な課題ですね。

:北九州は100万人の人口規模ですが、残念ながらそれに見合った屋外施設がありません。新設するのか、改修するのかいずれにしてもJリーグ入りの最低条件としても、経営上も、専用の競技場が必要となります。

 本城の競技場や門司の競輪場、小倉駅北口西日本総合展示場の場所などが話に登っているようですが、これはNWサイドで決められる問題ではないので、行政や各地域とよく話しを重ねる必要があります。

 市内いくつかの地域や団体からNW誘致のお話をいただいていることは大変嬉しいことです。
サッカーやJリーグが地域興しに役立つと、ご理解いただいている証拠だと思います。

 2万人規模のスタジアムが出来て、ホームゲームで常時7割~8割の観客が入っていただければチーム経営も安定しますし、地元への経済波及効果も大きいと思います。

 これから先の北九州全体の都市計画や下関との連携なども含めて、是非早急にスタジアムの必要性自体を含めた議論が進むことを期待しています。

Q:Jリーグ入りには年代別の育成組織も必要ですね。

:現在、NWはトップチーム以外にU-18とシニア、ガールズのチームがありますが、まだU-15(中学生)とU-12(小学生)のチームがありません。
 私もかつて中学でサッカーの指導をしていましたので、地域の事情はよく分かっています。

 既にある地元小中学校のチームの選手を一方的に引き抜くようなチーム作りは決してうまくいくとは思いませんので、時間をかけながらU-15とU-12のチーム作りは進めていこうと思っています。

 サッカー北京オリンピック代表の平山君をはじめ優秀な選手を輩出している北九州ですから、もっと地元でレベルの高い選手を育成できるように、指導者の育成も含めて取り込んでいきたいですね。
サッカーは世界標準のスポーツです。
 選手も指導者も柔軟な発想がなければなりません。
 選手には自分が伸びている実感をもってもらうことが大切ですし、指導者はそれを評価できる目をもってもらうことが必要だと思います。

 これからNWはクラブのバックボーンや伝統を作っていこうとしています。それぞれの地域に合った、それぞれのクラブに合った選手育成とチーム経営を進めていかなければなりません。
 私の考えの基本は「選手を大事にしたい」です。
 チヤホヤではなく、厳しさの中で本当に選手のやる気を引き出せるクラブ経営を目指そうと思っていますので、是非北九州の多くの皆様にご支援いただければと思っています。

(ニューウェーブ北九州の詳しい内容については下記ホームページで
http://www.kitakyushu-fc.org/
5月11日に行われたJFL佐川印刷SCとの試合は前半1点リードされたが、後半43分に1点取り返し引き分けに持ち込む粘り腰を見せている)

                         記者 松尾潤二
~取材後記~
 ほんの2年前まではニューウェーブ北九州が本当にJリーグに上がれるの?と思っていた方が多いのではないだろうか。
 与那嶺監督という素晴らしい指導者と原GMのような熱心なフロントが揃い、地元財界・行政の支援も少しずつ進み、今年はJリーグ一歩手前のJFLで昇格初年度ながら好位置の戦績を上げている。

 今年NPOから会社組織にして経営基盤を強化する計画だが、まずはもっと地元北九州が本気で応援していかなければならない。
 そのためには大きく3つのポイントがある。

1.専用競技場の整備推進―2010年~2011年には使用可能な状況に
2.会社財務基盤の強化―地元企業・個人出資者の支援
3.ホームゲームへの応援動員―小中学校チーム・育成組織の早期設立

 北九州が地元の力と熱意で、上記の課題をクリアして、Jリーグのチームを育てることができれば、地域活性化の大きな財産になると思われるし、若い世代の夢が持てる都市になれると記者は考える。

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03◆シリーズ:<北九州の元気> -がんばってます!まちのNPO-(6)
   NPO法人 北九州小規模連 (その1)

 北九州小規模連は、平成16年4月に結成された北九州小規模作業所連絡協議会を基盤に発足した障害者の地域生活を支えるNPO法人だ。現在、32カ所の小規模作業所・障害福祉サービス事業所が加入。「ものづくり」を中心に地域で暮らす障害者の就業の場になっている。

 障害者にとって「ものづくり」は、完成の達成感を得るための手段であり、生活の糧を得るための手段でもある。安心・安全な手作り商品とともに、障害者特性を発揮しながら、人として生きる。

 顧客の声を聞きながらより良い手作り商品を提供したい。そんな願いを込めて、今年12月、障害者の手作り商品を販売するアンテナショップを小倉北区界隈にオープンする。準備多忙のなか、太陽パン代表の岡崎務さん(北九州小規模作業所連絡協議会会長)、アドバイザーの中村佳奈さん(下関リハビリテーション学院 作業療法学科教務部長)にお話しをうかがった。

Q:アンテナショップを開設する動機はなんですか。

岡崎:小規模作業所は、品物を作っても、売る場所が無いという悩みをずっと抱えていたが、市の方からアンテナショップを開設してはどうかとの誘いがあった。

 昨年の夏、札幌市で取り組んでいる事例を見学して、北九州でもやってみようと言うことになり、市役所に具体的なプランを提出した。その後、市のほうで予算化してくれた。

 4年前に小規模作業所連絡会を作り、戸畑サティのご好意で売り場を提供していただき、障害者の作った品物を月に1回販売していた。連絡協議会の会員が多かったので、そうした活動が市役所の目に留まったんだと思う。
 その後、話しが進み、連絡協議会の加盟する作業所の商品カタログを作った。

Q:戸畑サティではどのよう商品を販売していましたか。

中村:連絡協議会加盟店の中でも、雑貨や手工芸品を作る作業所の商品のみを販売した。
サティでの経験を通じて、「自分たちの作ったものがこれでは売れない。パッケージやレイアウトを考えて売れるものにしなければならない」という意識が高まってきた。

岡崎:当初は、商売というよりもアピール。障害者自身が一般の人と接する機会をつくること、障害者の社会参加が大きな目的だった。利益を上げようということが目的ではなかった。
 しかし、サティの方からも売れる商品づくりについて、多くのアドバイスを頂いた。
 障害者福祉法も変わり、市の生活福祉課とタイアップしながら、作業所での工賃を上げる方法を考えていかなければと思っている。
 自分たちだけで作ってバザーを行なうといった福祉ではなく、もっと地域社会との接点を増やす活動にして行きたい。

Q:オープンに向け、今どんな作業をしていますか。

中村:各作業所を回って、どんな商品を作っているか詳しく調べ、アンテナショップに出すものがやっとセレクトできた。
 売れるものを作ろうという意識が芽生えはじめた段階。今までは福祉のレベルでの販売だった。「やっぱり競争力のある商品を作らないとだめ」という意識が共有できるようになってきた。

(取材:森脇喜一)

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04◆「カーエレクトロニクス:組込みソフトウェア車載化への取り組み」
   研究交流会開催

 財団法人 北九州産業学術推進機構(FAIS)では、研究者、企業、行政等、出席者が自由に意見交換する場として、産学交流サロン(ひびきのサロン)を開催している。共同研究開発や技術移転など新たな連携の動きを促進するのが狙いだ。

 今回は、車載用組込みソフトウェアに焦点をあて、トヨタ自動車(株)における組み込みソフトウェア開発について、担当責任者が具体的に紹介。また、組込みソフトウェアの開発・研究を行っている地元企業や大学の事例発表も行なわれる。

テーマ:カーエレクトロニクス:組込みソフトウェア車載化への取り組み
日 時:平成20年5月23日(金) 15:00~17:30
場 所:北九州学術研究都市 産学連携センター
   (北九州市若松区ひびきの2番1号)
参加料:無料(交流会は1,000円必要、但し「ひびきの会」会員は無料)
主 催 財団法人 北九州産業学術推進機構
後 援:学術研究都市ファンクラブ「ひびきの会」

プログラム
○研究テーマ発表(15:00~17:30)
  【研究発表】
   「カーエレクトロニクスと組込みソフトウェア」
     トヨタ自動車(株) BR制御ソフトウェア開発室長 林 和彦 氏
   「車載ソフトウェア開発に対する科学的アプローチ」
     北九州市立大学 国際環境工学部 講師 豊島 真澄 氏
   「車載用組込ソフト開発について~事例紹介~」
     安川情報システム(株) トータルソリューション事業部 第三開発部長 別府裕一郎 氏
   「カーエレクトロニクス開発人材育成について」
     (財)北九州産業学術推進機構 カー・エレクトロニクスセンター 参与 武藤 雅仁 氏
○交流会・フリーディスカッション(17:30~19:00)

申込み・問合せ先
北九州産業学術推進機構(FAIS) 産学連携センター
 TEL:093-695-3006  FAX:093-695-3018

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