3月末をめどに九州リースサービス(本社・博多区)は八重洲ビルを43億円で売却をしようと躍起になっていた。昨年末であれば43億円で売却可能であっただろう。
ところで、この八重洲ビルは東京駅から徒歩8分の要地にある。誰もが「九州リースサービスが東京一等地にビルを持っている」と不思議がるであろう。このビルは元社長、元石氏が掌握したものだ。中興の祖と評価される反面、放漫経営の鏡との批判もある氏が、東京に攻めのぼった結果手にしたのである。
その後の歴代社長たちは、この放漫経営のツケ処理に苦労した。しかし一方では、東京の一等地にビルを所有できたのは元石氏の功績だ。これを痛し痒しというのであろう。
※記事へのご意見はこちら