かつての優良企業の面影はなく業績不振に陥ってしまったサニーに対して、営業譲渡説が浮上。
その有力候補として西鉄とハローディが取沙汰されてきた。しかし、その後、双方とも表だった動きはない。譲渡先を巡るサニーの動向は振り出しに戻った感がある。
こうした中で、あらたな譲渡先としてイトーヨーカ堂(以後、IY)が急浮上している。関東でのサニーの知名度は低い。同地区に店舗を構えていないだけに、一部流通業者を除いては全く知られていない。にもかかわらず、「関東では、サニーとはどんなスーパーかという風評が、主にIY周辺で流れている。」という。なんと買収説まで唱えられているのだ。
これまで名前のあがった西鉄にとってもハローディにとっても、既存店のエリアから見れば魅力的だ。だが、IYは九州に全く店舗を持たない。サニーの業績不振は目を覆うばかりだが、底力は誰もが認めるところだ。
「オペレーションやモチベーションに手を加えればすぐにも浮上する」というのが地場業界の見方だ。メリットは計り知れない。今回の譲渡説は関東地区で浮上しただけに、注目度は高い。今後ますますサニーの動向から目が離せない。
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