今月、日産・ルノー連合はイスラエル・テルアビブで小型車「メガーヌ(Megane)」モデルの電気自動車(EV)を発表した。
日産・ルノー連合がイスラエルとデンマークでEVの販売を本格化する計画については既に弊社メルマガで報告した。
また、別に携帯電話の販売システムを援用した「距離課金システム」でEVの市場化を目指すというビジネスモデルの立ち上げが米国プロジェクト・ベター・プレイス社によって現実化する可能性があることについても報告した。
既に報告した、この2つのプロジェクトが関係する3社の共同事業として2011年からイスラエルで開始されるが今回のメガーヌ発表は、この共同事業を進める上での布石だ。
「距離課金システム」では高価なバッテリー代金を除いた価格でEV本体が販売される。車両オーナーはベター・プレイス社設置の充電スタンドで電気の供給を受け、課金された使用電気代とともにバッテリーのイニシャルコスト分も支払うという形がとられる。
同社は、この事業を最初に展開するイスラエル国内で50万基の充電スタンド設置を目標にしている。同社代表のアガシ氏は世界30カ国での事業展開を準備しているとし、日本も有力な市場として見ている。
一方、 日産のカルロス・ゴーン社長は今月、EVを2012年までに新興国を除いた全世界で販売するとし、2010年北米、2012年日本への投入の方針があることを表明した。
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