写真を見ていただきたい。これは、市内の横断歩道脇の信号機に張り付けられた「違反広告物」のなれの果てである。しかも、この違反広告物の下は「歩行者用押ボタン」の表示板が設置してある。よく見ると、この違反広告物は「市政調査研究」であるとか「地域とともに」「福祉と税を考える集い」と印刷されている。つまり、福岡市議会議員の集会の告知をするための広告物なのである。
実名は挙げないが、このような先生に福祉や地域を語る資格があるかどうか問われたなら、この地域の人たちは当然「ない」と答えるだろう。信号機や電柱に広告物を貼るだけでも市条例(屋外広告物条例)に違反することは多くの市民が知っている。さらに悪質なのは、このような違反広告物がぼろぼろの状態になるまで、信号機の表示板を覆い隠したまま、平然と貼り付けられていたことである。集会日時が過ぎても、剥がすことさえしていない。迷惑極まりないどころか、地域の安全を脅かす行為である。なにが福祉だ!なにが地域とともにだ!そうした怒りの声さえ聞こえてくる。
政治活動なら何でも許されるという風潮があるのは事実である。選挙近くになると平然と政党や政治家のポスターが目立ち始める。しかし、わが福岡市では大半が違反広告物に過ぎない。有資格者はこれを撤去してもよいことになっている。法律や条例をつくる側の政治家が、平然と決まりを破り、街の美観を損なう。挙げ句の果てに、信号機の表示板を見えなくする・・・・。
こんな方々に政治を語る資格があるはずがない。政治活動だからこそ、決まりを守ることが求められているのである。できなければ政治家の資格はない。
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