圧倒的な情報力で福岡市政を斬る!【MAXふくおか市政ニュース】
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01●提言 食育とは何か
給食パン 手つかず、袋入りのままでも「ごみ」に!?
市教委 突然の持ち帰り禁止通知
02●市長公用車 タクシー代わりに使用(5)
秘書課説明や公文書に疑問点続出 私的飲食 なぜ「公務」と言い張るのか
03●シリーズ地方財政
「大責任転嫁時代」をどう生き抜くか(夕張編)
その12 夕張市財政担当職員A氏インタビュー(3)
04●記者・日下部の「教育の現場から」
子ども達の「生命力」を育てる高取保育園(その6)
05●福岡市がアビスパ福岡対セレッソ大阪戦に700人を招待
06●福岡への提言200人 No.026
~木下緑化建設(株)代表取締役社長 木下文二 氏~
●提言 食育とは何か
給食パン 手つかず、袋入りのままでも「ごみ」に!?
市教委 突然の持ち帰り禁止通知
飢えで死ぬ子ども、5秒に1人の現実
ここ数年、「飽食の国・日本」に食の安全を脅かす事件が続発した。食品偽装、毒入り餃子、船場吉兆・・・。少し見方を変えれば、豊か過ぎる食事情が招いた事件とも言えるのではないだろうか。
一方、世界に目を向けると、5秒に1人の子どもが、飢えが原因で命を落しているという(国連WFP協会ホームページから)。別のデータでは1分間に21人の子どもが、飢餓のため命を奪われるとも記されている。
世界の現実とあまりにかけ離れた日本の現状だが、それでも「食育」の重要性が叫ばれ、国際人育成に力を入れている。
福岡市でも教育現場において、食べ物の大切さを教え続けてきたはずである。
世界に羽ばたく可能性を育む教育も、以前とは比べ物にならないくらい充実している。
波紋呼ぶ福岡市教委の「通知」
その福岡市で、市教育委員会が出した突然のお達しが波紋を呼んでいる。
去る4月15日、福岡市教育委員会健康教育課から、福岡市内の全小学校(146校)に1通の通知が出された。これを受けて市内の小学校では、児童にプリントを持ち帰らせている。(参照・学校名等が特定される部分は黒塗りにしています)
市教委の通知は「パン等の残食の取扱について」と題されている。内容は、給食時、児童が残したパンについて、持ち帰り禁止を指導するようにということである。
通知の中で「本市においては~持ち帰りを禁止しているところですが」としてはいるが、市内の多くの小学校では、給食のパンを食べ残した場合、持ち帰ることが許されてきた。しかし、早くから禁止していた小学校もあり、対応は各校の判断に委ねられていたとされる。
ちなみに市内の中学校は、69校全てで持ち帰り禁止が徹底されている。
これは小学校と中学校の、給食システムが違うからとされる。
持ち帰り禁止の対象は、いわゆる食べ残しだけではなく、全く手がつけられず袋に入ったままのパンも例外ではない。
そうしたパンはどのように処分されるのかといえば、「残飯」つまり「ごみ」として廃棄されるという。思わず考え込んでしまうのは、筆者だけではあるまい。
特に現場の校長をはじめ、教職員の苦悩は推して知るべし。日ごろ「食べ物を大切に」と教えてきたのに、「パンを持ち帰ってはいけません」と言わなければならない矛盾・・・。
「残したパンは残飯であり、ごみとして処分されます」とは、なかなか言えないだろうことも想像に難くない。事実、対応に苦慮した学校もあったと聞く。
教育委員会の通知にある文科省の「学校給食衛星管理の基準」は、O-157や食中毒事件を受けて平成8年に定められた。それでも12年間、ゆるやかな対応がとられてきたのは、やはり「食」の大切さを教えながら、一方でその「食」を簡単にゴミとして処理することへの葛藤があったからではないだろうか。
つづく
(中願寺純隆)
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●市長公用車 タクシー代わりに使用(5)
秘書課説明や公文書に疑問点続出 私的飲食 なぜ「公務」と言い張るのか
もう一度12月4日の市長公用車の運行表を見ていただくと、同車の稼働時間が、16時20分から21時40分までの5時間以上にわたっていることが分かる
ホテル日航福岡の祝賀会と平尾の懇談会だけにしては、出発時間がずいぶん早すぎる。
公用車は、吉田市長の「公務」遂行のために使われたはずであるが、この点を改めて秘書課に確認したところ、まず中央区大名で消防団との懇談会があり、その後ホテル日航福岡での祝賀会に回ったという。前回の秘書課からの回答時には、大名の公務については何も聞いていない。ずいぶんいい加減な回答だったということだ。
いずれにせよ、運行表の運行経路には「大名」とだけ記入されている。不可解である。
運行表記載内容に疑問
なぜ「博多駅前」や「平尾」の記載がなされなかったのか?
ホテル日航福岡に問い合わせたところ、当日のフランス農事功労賞受賞祝賀会は午後6時30分から9時まで、確かに行なわれたという。
市秘書課は、吉田市長が同祝賀会場を出て、平尾の和食店に到着したのち、件の「女性経営者を含む経済人との懇談会」がはじめられたとしている。
吉田市長は、ホテル日航福岡がある博多駅前、そして「懇談会」が開かれた中央区平尾には、確実に公用車を使用して移動したことになる。
不可解だとしたのは、市長公用車の運行表の運行経路についての記載が、「大名」だけにとどまることである。
ここで、問題の日の次の日、12月5日(水)の運行表をご覧いただきたい。
この日は、やはりホテル日航福岡で太陽光発電国際会議のバンケットが行なわれており、運行経路にも当該地を示す「博多駅前」、そして最後に市長を自宅(中央区浄水通)へ送り届けたため「浄水通」と記されている。
(公用車で市長が自宅に帰った場合、1年を通じて運行経路の最後は「浄水通」と記されている。)
なぜ4日の運行表には、5日と同じホテル日航福岡に行きながら「博多駅前」の記述がないのか、同じく「平尾」の記載がないのか?極めて不自然である。
この日の自動車運行表に「大名」だけしか記入されていないのは、意図的に経由地点を記入しなかったからではないか、という疑念を起こさせてしまう。
そしてその理由は、最終の公務である中央区平尾での飲食が私的飲食に近いものだったからか、あるいは当初日程に入っていなかったからではないのか。
そうした疑問に答えるためにも、市は求められた情報開示を積極的に行なっていくしかあるまい。
ただ、12月4日、平尾の和食店での飲食は、どう繕ってみても「私的飲食」の範疇を出ない、と申し上げておきたい。
それでも、市秘書課は問題の飲食を「公務」と言い張る。
公務であることを証明する領収書や案内状などがあるのだろうか。
情報公開を請求したところ、とんでもない話になってしまった。
つづく
(特別取材班)
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●シリーズ地方財政
「大責任転嫁時代」をどう生き抜くか(夕張編)
その12 夕張市財政担当職員A氏インタビュー(3)
―――――再建への道筋について教えて下さい。
A氏:
18年で350億円の負債を全額返済して、ゼロにします。1年が経過しました。起債もしませんし、普通建設事業、いわゆる投資的事業もほとんどやっていません。
―――――財政再建をするには、無駄な部分を省いて、切りつめていくということも必要かと思いますが、それだけでは、結局、夕張の将来は先細りしてしまうのではないかと思います。財政だけでなく、夕張の再建のために、何か施策はありますか。
A氏:
昨年市長が替わりましたが、企業誘致に積極的に取り組んでいます。市長自らが企業訪問をしたり、中小企業基盤整備機構の支援で作った工業団地を9割引で販売したり、ということはやっているのですが・・・現状では、まだ1社も誘致できていません。
話に聞くと報道でのイメージダウンが大きいらしく、「そんなところに社員を行かせられない」と考える企業さんが多いようです。新千歳空港にも近く、苫小牧港にも近いですし、札幌、旭川、帯広という北海道の主要都市のほぼ中央に位置していますので、決して立地は悪くないはずですが。
ただ、誘致活動は再建団体になるまえから続けています。決して、再建団体になって慌てて取り組んだということではないのです。
―――――国や道からの財政的な支援策はありますか。
A氏:
現在350億円の負債がありますが、道からの貸付金で資金繰りをしています。その貸し付け利率は0.5%に軽減してもらっています。軽減分は道の負担となります。
―――――Aさんは財政を担当して長いのですか。
A氏:
5年前から担当しています。内々でも財政はもう危ないという話もあって、誰も行きたがりませんでしたね。
―――――そういった噂はいつごろからあったのですか。
A氏:
平成3年に福岡県赤池町が再建団体になったころ、夕張市も手を挙げるんじゃないか、という報道もありました。(つづく)
(編集・構成:日下部晃志)
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●記者・日下部の「教育の現場から」
子ども達の「生命力」を育てる高取保育園(その6)
遠足に同行し、園児達の、溢れんばかりの生命力を目の当たりにして、「食」や「身体を動かすこと」の大切さがよく理解できた。
そういえば「食」という字を分解してみると「人に良い」と書く。本体「食べる」とは身体によいものを食べることだったはずだ。ところが、豊かになってきて、いつのまにやら「身体」ではなく、「舌」に良いものを口にする方が優先になってしまった。つまりは、「身体」よりも「嗜好」の方が重視されるようになってしまった。
その結果どうなっただろうか。現在では、成人男子の27%が肥満に悩んでいるというし、厚生労働省の調査によれば日本の糖尿病患者は、平成17年度で約246万人、「糖尿病を強く疑われる人」「糖尿病の可能性を否定できない人」などの予備軍もあわせれば、1600万人に達しているという。
食べ物を口に運ぶというあまりに日常的な行為だからこそ、もっと注意を払うべきなのかもしれない。デパートやコンビニに行けば、食べ物は山のようにあるが、考えてみればそれは誰が作ったかもわからないものである。現代日本は、その事実に何の疑念も挟まずに頼り切っている。ただ「おいしい」という理由で。しかし、その選択が後の健康や人格形成にどのような影響を与えるかは自分の責任である。
命の源である「食」を他人に依存することは、命を他人に預けるということでもあるのではないだろうか。
西園長は、「人間は100歳まで生きる寿命をみんな両親からもらっています。命にいい、おいしい食べ物を身にすり込んでもらえれば、将来、多少の個人の嗜好が加わっても、最終的には『身体にいいものを食べる』ところに戻ってきます」と言っていた。
高取保育園の「食育」は、現代人の感覚からすれば、実に目新しくみえるのだが、実は、日本人が元来行っていた必然の「食」行為に近づけるということなのである。(了)
(リポート:日下部晃志)
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●福岡市がアビスパ福岡対セレッソ大阪戦に700人を招待
福岡市中央区地域振興課内中央区アビスパ福岡応援団事務局が、市民700人をアビスパ福岡対セレッソ大阪戦に無料招待する。
アビスパ福岡は現在J2リーグ10位(13節終了時)。戦績は3勝6敗3分と少々出遅れているが、長いリーグ戦はまだまだ始まったばかり。今後の活躍に期待し、ぜひレベルファイブスタジアムに応援に行こう!
日時:平成20年6月21日 土曜日 午後2時キックオフ
場所:レベルファイブスタジアム(博多区東平尾公園2-1)
応募対象:中央区内に住むか通勤・通学する人
応募方法:必ず往復ハガキに希望人数(大人と小中高生に区分し記入)、代表者の住所、氏名、電話番号、「セレッソ大阪戦希望」と書いて5月30日金曜日必着で、下記事務局へ郵送のこと。
申し込み先:郵便番号810-8622(住所不要)
区地域振興課内中央区アビスパ福岡応援団事務局 宛
TEL/092-718-1055 FAX/092-714-2141
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●福岡への提言200人 No.026
~木下緑化建設(株)代表取締役社長 木下文二 氏~
緑化事業に半世紀 福岡を緑あふれるまちへ
楽しかったビジネス人生
福岡県久留米市田主丸町――。この地は、苗木・植木の一大生産地である。1700年ごろからハゼの苗木栽培が始まり拡大。その後、住宅市場の拡大や国の政策なども相まって、植木生産も盛んになった。また、この田主丸からは多くの緑化事業者が輩出されている。この背景には、行政による公共緑化事業の開始という要因もあるが、そのほかにも、「田主丸人」としての勤勉さ・堅実さも深く関与していよう。
1957年3月創業の木下緑化建設(株)もまた、この地で生まれた緑化事業者である。半世紀にわたり、造園、緑化に携わってきた同社代表取締役社長・木下文二氏は、ビジネス人生をこう振り返る。「一言で表すなら、“楽しかった”ということになるでしょうね。さまざまな人と出会い、さまざまなことを学び、それを事業につなげていけたということに尽きます。業界の中では、いろいろなことをした方なのではないでしょうか」。同氏は、総合造園(株)という資材販売の会社も経営しているが、このあたりの積極性も、郷里・田主丸ゆずりなのであろう。
近年、声高に叫ばれている「ヒートアイランド現象」。こういった言葉が出てくるほどに地球温暖化は進み、それに比例して「緑」の大切さも謳われるようになった。そういった大義名分がありながら、緑化事業の業界環境が依然として厳しいということについて、木下氏は「やはり、下請け体質が抜けきれていないのでしょう。そのあたりは、私たちの努力不足なのかもしれません」とコメント。ただ、都市緑化・屋上緑化の効果は次第に浸透してきており、公共緑化事業を含め、今後の需要はむしろ伸びていくだろうと予想される。そのときこそ、同社の腕の見せ所となろう。
緑のリサイクルにも努める
また、新たな事業として、木くずのリサイクルにも取り組んでいる。さまざまな開発工事で発生する廃棄物だが、それらのリサイクルはまだまだ十分とは言えない。とくに植物廃材のリサイクルは、ほとんど進んでおらず、堆肥などへ再資源化されているのは全体の約20%に過ぎないという。そのほかのものは、焼却処理、もしくは埋め立てられているのが実情だ。
同社では、久留米市田主丸町に緑のリサイクルセンターを有し、工事で発生した根株や幹枝などを回収、チップ化してリサイクルへとつなげている。また、現場へ直接出向き、その場で破砕可能な機械も所有しており、幅広い範囲でのリサイクルが可能だ。チップ化された植物廃棄物は、堆肥や防炎性のマルチング材(植物生育の促進のために地表面を覆う資材)へと生まれ変わる。緑化事業で温暖化防止に取り組むだけなく、緑のリサイクル事業も手掛け、本格的な環境共生型の社会を目指している。
そのほか、さまざまなことに取り組んでいくという同社。たしかに公共事業減少の影響はあるものの、半世紀の経験と「田主丸人」としての気質で、この荒波を乗り越えていくであろう。福岡を(延いては全国を)緑豊かな都市に変えていくためにも、同社のような気概は必要だ。
[プロフィール]
木下 文二(きのした ぶんじ)
木下緑化建設(株)代表取締役社長
1937年3月、福岡県久留米市田主丸町生まれ。20歳のときに独立創業。
会社住所:福岡市南区長丘3-13-27
TEL:092-551-0877
URLhttp://www.kinoshitaryokuka.com/
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