保守政権から市民が選んだ北橋市政に替わり、市民の声が活きる施策を実現していく
【松井克演議員のプロフィール】
昭和17年1月生まれ66歳 市民の風(民主党系会派)代表
小倉南区選出 現在6期目
Q:平成20年度の北九州市政の重要な課題は何だとお考えでしょうか。
松井:
谷市政、末吉市政と北九州は永きに渡り中央官僚出身の市長による市政が続いてきましたが、昨年の選挙で市民党を全面に掲げた北橋市長が誕生し、この1年数ヶ月で大きく流れが変わってきています。
本年度が実質的に北橋市長にとって自らが手掛けた初の予算編成となった訳です。
市政を変えて欲しいという市民の願いと、閉塞感を打ち破るために北橋市長はできるだけ多くの市民の声を吸い上げるため、パブリック・コメントを実施してきました。
今回の予算でも政令都市では初めての試みではないかと思いますが、パブリック・コメントで市民の願いを聞きながら予算編成作業を行なったことは大きな意義があると思います。
私としては、北九州市政のひとつの課題である市民の自治意識の高まりへの第1ステップということが達成できたと思います。
北橋市政が、今後もこういうスタンスで民意に形作られた政策を実行できるように基盤をしっかり作り上げることが一番の北九州の課題だと思います。
Q:政策面、人事面、財政面で課題が山積しているのではないでしょうか。
松井:
もちろん若松の大水深港やコムシティなど行政がリードしていった事業でうまくいっていない案件もあります。
また21年度、22年度と市債償還のピークを迎え、財政状況が大変厳しいことは十分承知しています。
そうした多くの問題を解決していくためにも、市民の皆さんや議会の理解を得ていかなければならないのです。
人事面では北橋丸の舵取りを補佐する副市長や局長、部長クラスに北橋カラーが出てきていると思います。
地方自治の主役は市民です。市民の声を聞くことがまず基本になりますし、その会話を通して、市民の皆さんにも市の課題を理解してもらうことが大切だと思います。
財政が厳しいことを理解いただいた上で、政策の優先順位をつけていかなければなりません。
全ての希望が政策に盛り込まれるということよりも、市の執行部、議会、市民が、「政策実施の優先順位」や、場合によっては「施策を実現できない、あるいは後発に回すという痛み」を共有できる予算編成を考えていくことが大切だと思います。
つづく
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