五箇山合掌集落は1995年12月、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
五箇山は県の南西部に位置し、赤尾谷、上梨谷、下梨谷、小谷、利賀谷の五つの谷からなるので「五箇谷間」となり、これが転じて「五箇山」の地名となりました。
相倉(旧平村)には、20棟の合掌造りが現存しています。約100年~200年前のものが多く、古いものは400年前に建造されたといわれています。この地域は世界的にみても有数の豪雪地帯であり、そのような風土から屋根の勾配は急で60度。断面は正三角形に近くなっていて、重い雪を滑りやすくするための構造です。この大きな屋根を支えるのは、根元の曲がったチョンナと呼ばれる太い梁。斜面に生育した自然に曲がったナラを用いています。また、合掌の組み立てには釘は一切打たず、縄とネソと呼ばれるマンサクの木を使っています。屋根の葺き替えは15年~20年ごとに、今は森林組合が中心になって行われています。雪深い厳しい自然に対応する強固な造り、さらに生活の場と生業の場をひとつにした合理的な建築。人々の生きる知恵が生んだ偉大な発明、それが合掌造りなのです。(相倉と並ぶ2大合掌集落の一つに世界遺産「菅沼合掌造り集落」(旧上平村)があります。
平村相倉集落には今なお80人ほどの村人が生活をしており、古い歴史と人間と自然との営みが時代を越えて聞こえて来るような、日本の原点を見るような気がします。
ここでは五箇山での伝統的な生活を実際に体感できるほか、周辺の観光のご案内もしています。是非お立ち寄りください。
(つづく)
立山黒部アルペンルート
立山黒部貫光株式会社
宣伝センター
TEL:076-431-3331
FAX:076-442-3431
HP:http://www.alpen-route.com
※記事へのご意見はこちら