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01●福岡市議会臨時会 二日目
02●公用車タクシー代わりに使用(8)
際立つ市民感覚とのズレ 「感覚が分からない」・・・秘書課長の感覚に疑問
03●シリーズ地方財政
「大責任転嫁時代」をどう生き抜くか(夕張編)
その15 夕張市財政担当職員A氏インタビュー(6)
本日午後1時より、昨日に続き平成20年第二回福岡市議会臨時会が開催された。本日は採決が行なわれた。臨時会は本日で閉会。
今回の臨時会に提出された各議案は、いずれも原案通り可決、もしくは同意された。
また、議案の採決後、おばた久弥議員(公明党、議会運営委員長)が、職員の飲酒運転撲滅及び職員の不祥事の一掃に関する決議案を提出。おばた議員は提案理由を読み上げ、職員による飲酒運転事故や不祥事が後を絶たないことを受け、これまで以上に組織一丸なって取り組むことを市に求めた。この決議案は、議員全員の賛成を得、議決された。
決議案が議決されたことを受け、本会議終了後、正副議長が吉田市長に申し入れを行なった。
後を絶たない不祥事に、市議会も動き出した。市民の信頼を回復するためには、不祥事の一掃しかない。市議会の協力も得たことで、不祥事一掃へ向けたさらなる取り組みを期待したい。
なお、臨時会で選任された各委員会の正副委員長は、以下の通り。
第1委員会/委員長:阿部真之助議員(自民党)
副委員長:池田良子議員(社民・市政)
第2委員会/委員長:金出公子議員(民主・市民)
副委員長:三角公仁隆議員(みらい福岡)
第3委員会/委員長:笠康雄議員(みらい福岡)
副委員長:楠正信議員(公明党)
第4委員会/委員長:星野美恵子議員(共産党)
副委員長:打越基安議員(自民党)
第5委員会/委員長:山口剛司議員(公明党)
副委員長:山下謙二議員(民主・市民)
(柏木斉流)
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●公用車タクシー代わりに使用(8)
際立つ市民感覚とのズレ 「感覚が分からない」・・・秘書課長の感覚に疑問
吉田市長が市長公用車に女性二人を同乗させていた問題で、市秘書課は「全く問題ない」と断言する。
では、公用車に同乗した女性二人に、本来支払うべき交通費が発生しなかったということは、市長の女性二人に対する便宜供与にあたるのではないか、と聞いてみた。
間をおいて、「その感覚は分かりませんね」という言葉が返ってきた。
公用車をタクシー代わりに使用したことは、どんな理由があるにしろ、同乗した女性二人に便宜を与えたことになる。
市民感情としては、税金で運行が成り立っている公用車を、私的に使ったともいえる今回の事案について好ましく思えるはずがない。
公私の区別がついていないことに加え、女性二人に利益を与えたこともまた事実である。
「その感覚が分からない」というのが秘書課長の本心なら、市民との距離はかけ離れているとしか言いようがない。
結局、便宜供与との指摘に対しては、(この場では)「見解ははっきりしない」という結論になってしまった。
法制課に聞いてみないと法的なことは分からないというが、ただで公用車に同乗した分、交通費が発生しなかったことは、子どもでも分かる話だ。
市長は「政治家」としての一面も有している。市民に「寄附」することは公職選挙法がこれを禁止しており、安易に個人的利益を与えていたら、問題となる場合もある。
「公務」ならなんでも許されると考えているとしたら大間違いである。
秘書課長との問答を通して、市役所(秘書課だけかもしれないが)と市民の間に大きな意識のズレを感じさせられた。
市長が公用車を私的に、しかもタクシー代わりに使うことが「全く問題ない」はずがあるまい。
それでは、他の職員や市OBなどは今回の事件について、どう考えているのだろう。匿名を条件に話を聞いた。まずは、市OBの話から順次ご紹介する。
市OB(70代)
「お粗末ですね。ありえない。まず、私的飲食と公務は厳然と区別しなければならない。
案内文書もない、公費支出もないものを公務とするのなら、自分たちの時代と余りに違いすぎる。役所が『公務』というからには、それなりの『公務』としての成り立ち方があって然るべきでしょ。そんなもの(中央区平尾の飲食)は『公務』であるはずがない。
役所が『公務』とさえ言えば、何でもかんでも『公務』になるというのは危険なことですよ。一般の方を公用車に乗せるなんて、もっとないことですよ。論外だ。歴代市長はそうしたところには神経を使った。早めに公用車を帰して、タクシーを使えばいいじゃないですか。皆、そうやって来たんだ。なぜ吉田さんに教え込まなかったのかな?」
いきなり手厳しいご意見であるが、聞いていて当然のこととしか思えない。
この感覚、今の秘書課にはないのだろうか?
つづく
(特別取材班)
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●シリーズ地方財政
「大責任転嫁時代」をどう生き抜くか(夕張編)
その15 夕張市財政担当職員A氏インタビュー(6)
―――――一般会計はともかくとして、「石炭の歴史村」「夕張観光開発」などの観光事業に関わる第3セクター関連の特別会計の「穴」をふさぐことはできなかった、ということですね。
A氏:
第3セクターの経営状況については、漠然と「まずい」ということはわかっていたのですが、具体的なことを全く知らされていなかったのです。
というのは、第三セクターの社長も兼ねていた中田鉄治元市長(故人)が、「会社の経営状況には全くタッチするな、企業秘密だ」という態度だったもので。
―――――議会は追及しなかったのですか。
A氏:
追及はしたのですが、市長は一切、三セクに関する情報は出しませんでしたね。
―――――第三セクターの経営は中田市長の親族が関わっていたという噂もありますが。
A氏:
そのあたりはなんとも・・・中田市長は、夕張市の職員から市長になった人で、03年まで6期24年もやっていたもので「天皇」のような存在でした。言うことは絶対で、逆らえばクビというのは当たり前でした。
一方で、アイデアマンでもありまして、「夕張ファンタスティック映画祭」の構想や政治手腕は他方面から評価されていたという面もあります。炭鉱閉山が相次いだ昭和50年から60年代にかけては、政治手腕を発揮したとは聞いています。ただ、平成に入ってからの晩年は、そのやり方を疑問視する声もあったようです。
―――――三セクの実態はわからず、疑問の声をあげればクビ、では、言うに言えない状況だったわけですね。
A氏:
組織の人間ですから責任の一端は感じています。でも、声があげられなかった。今いる職員は、みんないたたまれない気持ちだと思います。
―――――夕張の財政が悪化したのは直接的には炭鉱の後処理、観光開発の赤字だけれども、市長の独裁によって組織が萎縮した結果、チェックがきかなくなってしまったということもあるわけですね。
(つづく)
編集・構成:日下部晃志
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