現在、福岡・天神西通りは再開発が進んでいる。「かに本家」の隣にある、三井不動産所有の信連ビルがファッションビルになる見込みだが、ここにアメリカで人気のカジュアルブランド、アバクロンビー・アンド・フィッチ(本社=アメリカ・オハイオ州)が進出するという話がある。
アバクロンビー・アンド・フィッチは1892年ニューヨークで創業し、アウトドア関連商品を展開していた。その後、18歳~22歳をターゲットに据え、アイビールックをもとにしたスポーツウェアにビンテージ感を加えたヤングカジュアル路線を打ち出し、現在のブランド力を確立した。
2007年8月には、09年をメドに銀座に日本旗艦店を出店する意向をしめしたが、西通りに進出することになれば、九州における旗艦店ということになる。この土地は坪4200万円内外で三井不動産が購入しており、利回りなどを考えると店舗家賃はおおむね坪9万円前後になるだろう。ちなみに銀座も坪30万円と、ここも破格になるようだ。
残念ながらマルイは頓挫した模様だが、西通りでの出店を狙うブランド店は多い。地価も落ち着いたとはいえ、まだ3000万円台。今後もこうしたメジャーブランド進出の話はちらほらでてくるだろう。
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