21日14時から1ヵ月ぶりに開かれた市長会見で、吉田福岡市長は開き直りともとれる発言に終始した。
緊迫した雰囲気に包まれたのは、地元メディアから、吉田市長が暴力団関連企業から事務所を借りていた問題について質問が出されてからである。
きちんと説明して身の潔白を証明するつもりはないか、と聞かれ、民主県連が借りたのだから県連に聞けの一点張り。
選挙事務所が2ヶ所になったらどうのとか、訳のわからない言葉が続いた。
ただ、県連が「名義を貸してくれと」と言ってきたとの趣旨の発言は注目された。
また、整理が全くついていなかったのか、自らが県連に金を支払ったかのような発言もあった。
市長が県連に金を支払っていたら、大問題である。もちろん公選法が禁止するところの、候補者による「寄付」となってしまうのだが・・・。
いずれにしても、県連に聞けということは、暴力団関連企業から事務所を借りていた事について、全く説明責任を果たす気がないということだ。政治家失格である。
◆記者に逆切れ 公人としての自覚なし
続いて、市長公用車に女性2人を同乗させた問題について聞かれた市長は、まさに逆切れ。
質問した記者に対し、「あなたの理解は得られないかも知れないけれど」などと、人権問題にもなりかねない「暴言」。
この人は本当に公人としての自覚を持っているのか、疑いたくなる。
公用車に女性を乗せた事については、「何が問題なんだ」と、驚きの開き直り。これまた地元経済人に聞けという他人任せで終始した。
ごく少人数の会合、しかも案内の文書すらないというのに、直前の公務に関連する会合だから公務だ言い張る姿は、とても市民の理解を得られまい。
聞かれてもいない市長室長が「法制課に聞いたが問題ない」などと的外れな横やりを入れるのもまた、お粗末であった。法制課の判断は法律違反についてであろう。問われているのは公人としての資質であり、政治家としての説明責任なのだ。
実は、吉田市長の発言内容には驚くべき事実が存在した。
つづく
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