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01◆北九州市の産業特性と貿易協会の役割(その2)
社団法人 北九州貿易協会 専務理事 山﨑 朖氏に聞く
02◆北九州のロボット開発企業・テムザックの留守番・見守りロボット「ロボリア」が劇場映画に登場
劇場版「ネコナデ」6月28日公開決定!
03◆関門連携・下関の視点から
シーモール・下関商業開発株式会社 吉田実社長に聞く その2
◆北九州市の産業特性と貿易協会の役割(その2)
社団法人 北九州貿易協会 専務理事 山﨑 朖氏に聞く
―――――外に物を売るという点で、北九州の貿易はどのように推移してきたか。
山崎:
特に製造品出荷額を見ると、重要な流れが見えてくる。平成3年当時、北九州市の製品出荷額は2兆7千億円あった。しかし、平成14年に1兆5千億円にまで落ちこみ、平成17年に1兆9千億円近くにまで回復した。
製造業のまちである北九州市の出荷額が10年間で1兆円以上落ち込んだ。最近では自動車関連産業の誘致などによって回復しつつあるが、大きなグローバリゼーションの流れのなかで、ものづくりのまちの状況が大きく変化している。ここが重要なポイントだ。
―――――北九州市のものづくりにも、グローバル化の影響がでているのか。
山崎:
生産部門が海外にシフトしている。大企業が海外に出たため下請生産が少なくなった。第1下請をするような中堅企業も、大企業に付いて海外に生産拠点を移している。北九州市に限らず、こうした状況は製造業中心の都市に共通して見られる現象だ。
したがって、北九州の産業の将来を考える場合、グローバリゼーションの真相をしっかりと見極めておかないといけない。
今までのものづくりは垂直分業だったが、世界というステージになかで水平分業に移行している。系列というものが崩れて、それぞれの企業がしっかりした経営戦略を持たなければならなくなってきた。
グローバリゼーションによって、市場や生産する地域が拡大していくわけだから、核になる個々の企業や技術をいっそう強固なものにしないと、グローバル化の中で生き残れない。大きくなればなるほど、小さいものの技術力と個性が重要になってくる。
これを地域の置き換えて考えてみると、国という単位が崩れ、地方や都市などがより強く、国際社会というステージの中で、成長力を蓄えることが重要になってきたと言うことだ。
しかし、北九州市の場合はそうした点で大きな矛盾を抱えている。
グローバリゼーションが進むなかで、地域の経済力を高めないといけないわけだが、北九州市の雇用を保証する企業が海外に出て行く。しかも、世界の比較優位を活用しながら利益を上げている。
また、中国などで儲けたお金を持って帰ってきても地域に還元されない。企業が地元雇用を拡大して、従業員に給料を払い、それが消費活動につながって、はじめて地域に還元される。しかし、北九州市の企業に限らず、今の日本のものづくり企業を見ると、企業の利益は好調であるものの、それが地域に還元されるシステムが整っていない。
(続く)
(取材:森脇喜一)
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◆北九州のロボット開発企業・テムザックの留守番・見守りロボット
「ロボリア」が劇場映画に登場
劇場版「ネコナデ」6月28日公開決定!
今年1月より関東・中部・関西エリアのローカルTV局で放送されていたテレビドラマ「ネコナデ」が、今度は劇場映画として6月28日公開が決まった。
テレビドラマでは「マルみえmini」として登場していた「ロボリア」だが、劇場版では「ロボリア」という商品名のまま登場する!
http://nekonade.info/
主人公役の大杉漣が、ロボリアを使って、拾ってきた子猫を携帯電話で遠くからでも見守るという設定だ。
可愛い子猫と、ロボリアで遠くからでも見守ることで心が癒されていくサラリーマンの姿が面白い。
Product in movieの手法は商品PR戦略でしばし使われるが、実用ロボット市場がまだ未成熟の段階で、この映画の中ではロボリアの留守番・見守り機能が分り易く描かれており、実用ロボットの認知・理解・普及につながればと期待されている。
本物のロボットが、映画に出演する時代がやってきたかもしれない。
http://www.roborior.com/
ロボリアが英語版ニュースで紹介されたサイトも面白い
http://movie.diginfo.tv/2007/12/06/07-0607-r.php
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◆関門連携・下関の視点から
シーモール・下関商業開発株式会社 吉田実社長に聞く(その2)
―――――現在のシーモールとしてお客様がいらっしゃる商圏はどの範囲だとお考えですか。
吉田:
周辺町村と合併した人口約30万人の下関市、門司区、山陽、小野田、宇部、長門ぐらいまでを当社の商圏と捉えています。
以前は北九州からのお客様がびっくりするほど多かったのですが、北九州側に大きな商業施設が増え、残念ながら北九州からのお客様の比率は少なくなっています。
駐車場に停められた車のナンバープレートでその動向はよく分かります。
―――――シーモールの売上の推移はいかでしょうか。
吉田:
郊外型店舗が増え、周辺との競争も激しいので減少傾向にあることは間違いありません。しかし、昨年30周年のリニューアルをしたように、10年毎のリニューアルの梃入れで減少傾向を食い止めています。
今年はわずかですが、売上は伸びています。
消費人口が減っていき、競合店が増え、非常に小売業として厳しい状況ですが、地域密着型で健闘していると思います。
―――――関門連携という意味で小売業はどのような可能性があるのでしょうか。
吉田:
小売業の場合、関門連携という考え方は難しいかもしれませんね。
むしろ競合面の色合いが強いかもしれません。北九州も福岡にお客様をとられているように、北九州側に大きな商業施設ができれば、下関のお客様が流れていっていたということは否定できないと思います。
小倉伊勢丹が撤退して、井筒屋コレットに替わりましたが、まだその影響は下関側にはないと思います。
ただ生活圏で言うと、下関と北九州の交流は本当に盛んだと思います。
シーモールで働いている従業員も北九州からの方が多くいますし、下関から北九州に働きに行ったり、通学したりしている人も本当に多いと思います。
その行き来の要所・下関駅横にシーモールはありますので、「生活圏としての関門」は非常に重要な意味をもっています。
当社は商売に直接関係はないのですが、毎年4月に行われる「維新海峡ウォーク」の事務局を務めており、下関側のゴールにもなっています。
もうひとつのゴールが門司港レトロですが、地元の町づくり・町おこし活動には積極的に協力しています。
まず関門の地域が元気になり、関門地区に多くの買物客、観光客がいらしていただけることで、当社のような商業施設にもいい影響がでてくると思っています。
特に下関は「海峡の歴史」をもっと活かして集客を図るべきだと思います。
(シーモールのホームページ)
http://www.tip.ne.jp/seamall/
続く
(取材 松尾潤二)
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