圧倒的な情報力で福岡市政を斬る!【MAXふくおか市政ニュース】
01●独走スクープ 市長公用車 自家用車の感覚で使用か?
崩れ去る吉田市長・秘書課の強弁
02●シリーズ地方財政
「大責任転嫁時代」をどう生き抜くか(夕張編)
その22 「お上」の財政状況概観(3)
03●福岡への提言200 No.029
~株式会社寺子屋モデル 代表世話役社長 山口秀範 氏~
●独走スクープ 市長公用車 自家用車の感覚で使用か?
崩れ去る吉田市長・秘書課の強弁
◆中牟田氏に直撃取材・・・・・感じられぬ市民感覚
吉田宏福岡市長が昨年12月、女性2人を市長公用車に同乗させタクシー代わりに使っていた問題は、新たな事実の発覚で吉田宏市長をはじめ市長室長・市秘書課長などの「公務」を盾にした「言い訳」が詭弁に過ぎなかったことを証明した。
女性2人を公用車に乗せるよう頼んだとされる元岩田屋社長中牟田健一氏は、本社取材班とのやりとりの中で、問題の12月4日とは別の日に、吉田市長から「一緒に帰りませんか」と誘われ、市長公用車で自宅まで送ってもらったと明言、公用車のタクシー代わり使用が公務遂行のためだけではなかったことが証明された。
吉田市長や市秘書課長はこれまで、中央区平尾の和食店における「公務」遂行のため、出席者の女性を頼まれて同乗させた。これも公務遂行のためだとの趣旨の強弁を繰り返してきた。
しかし、平尾の和食店での会合は、飲食を伴なう10人にも満たないもので、案内文書がないばかりか(口頭で『公務』として誘いを受けたとしている)、飲食費用も市長の自腹という、私的飲食としか言いようのない形式のものだった。
市秘書課長は、平尾の和食店での「公務」の詳しい内容についてまともに回答せず、「中牟田さんに聞いて下さい」と繰り返してきた。
「公務」の状況であるにもかかわらず、その説明を一般市民に押し付ける市秘書課は、公務員としての職務を放棄したとも言えよう。本来、市長や中牟田氏から事情を聞き、取材に対し答えていくことが秘書課としての(というより公務員として)在るべき姿勢ではないか。
役所が民間人に説明責任を押し付けるという、極めて異例な事態だが、やむなく取材班は中牟田氏に話を聞かざるを得なかった。
◆元岩田屋社長 中牟田氏を直撃
本社取材班は29日、中牟田氏に対し昨年12月4日のことについて聞いた。同氏の話の概略は次のとおりである。( )内は取材班で最低限の補足。
同氏によると12月4日(火)の件に関しては、
・フランス農事功労勲章授章者は、かつて私(中牟田氏)が(社長を務めていた)百貨店に誘った人物だった。
・ホテル日航福岡におけるフランス農事功労勲章授章祝賀会への出席を市長に頼んだのも私(中牟田氏)。ちょっと顔を出して、挨拶だけでもと話をした。
・ホテル日航福岡での祝賀会の後、同祝賀会に出席したフランスの行政とマスコミの方、農事功労勲章授章者もレストランをやっている関係で、レストランのオーナーなども入れて、話をしましょうということを(市長に)申し上げていた。
・パーティではほとんど食事ができない、市長も自分も食事をしていない。もしよかったら食事かたがたフランスのマスコミの方と話をしませんかと、いうことだった。
・農事功労勲章授章者のために来てくれた、(フランスの)行政とマスコミの方を、ほっとくわけにはいかない。
・市長は来るか来ないか分からなかったので、平尾の店に予約した。(結局)市長も行った。
・ものすごい雨で、ドレスを着ている人も和服の人もいて、自分が「(公用車への同乗を)お願いします」と言った。
・(記者は)あの時(ホテル日航福岡に)いなかっただろうが、土砂降りの雨だった。
・こちらはタクシーに分乗して(平尾の和食店へ)行った。
・市長は(同乗した2人の)女性とは初対面だったのではないか。
・女性2人はレストランオーナー。40歳前くらい。会合出席の女性はその2人だけ。2人とも和服だった。
・市長には前もって、パーティに来て、食事ができなかったら、こういうの(平尾の懇談会)があるんで顔を出してくれませんか、じゃあその時に、とそういうこと。
・懇談会のメンバー選定は自分(中牟田氏)がやった。
・フランス人記者については事前に誰かは知らなかった。会場でということ。その他のメンバーは全て事前に分かっていた。
◆市長「乗っていきますか」 中牟田氏 「公用車遊んでる、たまには乗せてもらっても・・・」
・公用車に女性が乗ったのは、自分が頼んだことが悪いのだが、公用車に乗ったことが悪いのか、女性が乗ったことが悪いのか。実は、自分もある公務のパーティで、市長から「中牟田さん帰るんですか」と聞かれ「帰りますよ」と言ったら、家がすぐ近くなので「乗っていきますか?」「一緒に帰りませんか?」と言われ、自宅まで送ってもらった。
・市長公用車は市長が居ない時には遊んでると聞いているもので、たまには乗せてもらっても・・・。
・公用車のドアは自分が開けて(女性を)乗せた。市長だってノーとは言えない。あんな雨の中。ケースバイケースだ。外はジャージャー降ってた。
・同じ方向に行くのに、雨も降っていて、あなたはタクシー使って下さいとは言えない。ましてや、公用車は市長がいない時はけっこう遊んでいると聞いていて、そうした状況なら市民もお願いして同乗させていただくという、権利とまでは言わないが、ケースバイケースだ。
多忙な中、きちんと取材に応じていただいたことに感謝したい、しかし、申し訳ないのだが、ここまでの中牟田氏の話には矛盾を感じる。同時に、同氏の話と市民感覚に、距離がありすぎると感じるのは取材班だけだろうか。
発言内容について、細かく検証してみよう。
つづく
(特別取材班)
●シリーズ地方財政
「大責任転嫁時代」をどう生き抜くか(夕張編)
その22 「お上」の財政状況概観(3)
さて、なぜ日本の国債残高はかくも増えたのだろう。
簡単に言えば、「それだけの国債を発行したから」つまり「日本は国家の歳入を上回る金額を支出し、その差を借金、つまり国債の 発行で補ってきたため」ということなのだが、財務省のホームページにある「公債発行額の推移」をごらんいただきたい。
http://www.mof.go.jp/zaisei/con_03_g02.html
公債の発行額、そして予算における公債依存度は、近年右肩上がりだったように思いがちだが、実は、昭和55年ころから平成3年までは下がり続けている。ところが、この時期を境にして、右肩上がりに増え始める。
その理由としては、「対外的な要因」「対内的な要因」と二つ考えられる。「日米構造協議」と「バブルの崩壊」である。
85年の「プラザ合意」をきっかけとした急速な円高、そのため行われた大蔵省による大幅な金融緩和策が「バブル」を発生させ、対米黒字を増大させたわけだが、これに危機感を抱いたアメリカが「日米構造協議」として、対米経常黒字の背後にある日本の経済構造そのものの是正を米国から要求された。
日本の投資資金を国内にふりむけさせ、対米黒字を縮小させ、日本の大規模公共事業へアメリカ企業を参入させることなどをねらいとし、GNP(国民総生産)の10%の公共事業をおこなうことを日本に要求したのである。結果、海部内閣が公共投資を91年度から2000年度までの10年間で総額430兆円実施することを約束してしまったのである。
公共投資基本計画は、国民の必要からではなく、アメリカからの圧力に屈し、「総額先にありき」で決められたのである。
公債の発行額は、平成4年から見事に上昇カーブを描くようになる。
公共投資基本計画は、さらなるアメリカの要求に応え、さらに二百兆円を積み増しし、九五年度から13年間に630兆円の公共投資をおこなうという計画になっている。
(つづく)
日下部晃志
●福岡への提言200 No.029
~株式会社寺子屋モデル 代表世話役社長 山口秀範 氏~
先人から受け継いだ宝を引き継ぐ
(株)寺子屋モデルの「教育再生」事業
建設業から教育の道へ
(株)寺子屋モデルは英雄偉人の生き方を通して、正直、勤勉、勇気、責任感といった日本人が伝えてきた徳目を学ぶ現代版寺子屋「あちこちde寺子屋」講座を展開している。
代表世話役の山口社長は大手ゼネコンで15年間の海外勤務から帰国したときの、日本の子ども達のつまらなそうな「顔つき」にショックを受けた経験がある。その顔は世界のどの国の子ども達よりも、つまらなさそうなだと感じたという。この子供たちの表情を変えなければならないという使命感からこの事業を立ち上げた。
「あちこちde寺子屋」の特徴は、地域の方々へ偉人伝講座を実施する「お宮・お寺de寺子屋」、子どもを園に預けたお母さん向けに偉人伝講座を実施する「幼稚園de寺子屋」、情操・徳育と知育を一体にした、新しいタイプの生活塾である「小学生向け寺子屋式生活塾」など、子ども達だけでなく、父親や母親も対象とし、祖父母、親、子の三世代が一緒になって学べる多種多様な場を提供していることだ。
「会社de寺子屋」で「父性の復権」を
父親向けのプログラムとしては、我が家の家訓作りを実施する「会社de寺子屋」がある。仕事を終えたお父さん達が、新渡戸稲造の『武士道』や内村鑑三の『代表的日本人』をテキストに日本の歴史や伝統に関する講義を受け、課題をこなしながら、「我が家の家訓」づくりに取り組む。その原点は山口社長自身が27年前、遙かナイジェリアからわが子達に与えた「い=いつも笑顔でみんなに挨拶。見送り出迎えは玄関に出て」で始まる「いろは七訓」にあるという。
久しぶりに勉強をするお父さんが子どもの教科書を改めて手に取るなどで、子どもとのコミュニケーションも深まる。
また(株)オーレック(○ページ参照)をはじめ多くの企業が家訓作りを社内に導入しているが、経営者サイドとして刮目すべき効果は、「家庭が円満になり、社員が心おきなく働けるようになる」ことだ。
家訓づくりを通じて、お父さん達は、「父親らしさ」、家庭における「父性の役割」を確認する。山口社長は言う。
「『家訓』というものを考えることで、お父さん自身が自分を見直す機会になるのですよ。自分が何を信じているか、何を大事と思っているかを確認することができるのです。それは、そのお父さんの親父さんが言っていたことかもしれない。そして、古典を紐解くことで、その思っていることを、より豊かに、適確に表現することができるのです」。
家訓づくりを通じて、「父性の復権」が成ったときこそ、家庭が再生し、教育が再生し、この国もまた再生するに違いない。是非、この救国の事業、一度体験なさってはいかがだろうか。百聞は一見に如かず、百見は一行に如かず、である。
[プロフィール]
山口 秀範(やまぐち ひでのり)
株式会社寺子屋モデル 代表世話役社長
昭和23年 福岡県生まれ
昭和47年 早稲田大学卒、大成建設入社/15年にわたる海外勤務を経験
平成8年 依願退職、翌年より国民文化研究会事務局長就任、教育活動開始
平成17年 株式会社寺子屋モデルを設立
会社住所:福岡市博多区博多駅東2丁目5番28号 博多偕成ビル8F
電話:092-411-3055
URL:http://www.terakoya-model.co.jp/
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