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01◆北九州市の産業特性と貿易協会の役割(その5)
社団法人 北九州貿易協会 専務理事 山﨑 朖氏に聞く
02◆北九州市政を語る―社会民主党 長野敏彦市議会議員に聞く(その3)
工業系の高校、高専、大学で学んだ豊富な人材を行かした町づくりを
03◆ちょっと早いけれど、到津の森公園で七夕デートはいかが?
6月7日(土)~7月7日(月)「恋する七夕フェア」開催
◆北九州市の産業特性と貿易協会の役割(その5)
社団法人 北九州貿易協会 専務理事 山﨑 朖氏に聞く
―――――北九州市に比べると福岡市の場合、欧米向けの輸出比率が高いですね。
山崎:
自動車関連とか半導体の輸出が多いからだ。北九州市の場合は、航空便による貿易額が非常に少ない。付加価値の高い半導体とか自動車部品などは航空便を使うため、これらが福岡市の貿易統計に入っている。
モノを中継しているか、作っているかの違いだ。北九州港の場合は、どちらかと言えば、地元地域で生産したモノを輸出している。だから、燃料源となる天然ガスなどの輸入が多い。
―――――先ほど、国際的な水平・工程間分業の進展を指摘されましたが、企業誘致を進めるうえで、北九州市のポテンシャルをどのように見ますか。
山崎:
土地や人件費、生活コストなど、中国に比べれば比較劣位は歴然としている。日本全体がそうだ。ただ北九州市の場合、土地の値段は余り上昇していない。企業用地もたくさんある。したがって、日本国内で見ると比較優位にはあると思う。
また、若い人たちの域外流出を憂慮するくらい高度な生産労働人口が多い。資本はともかく、土地や人的資源は豊富にある。
したがって、こうした北九州市の長所を対外的にどんどんPRして、海外企業誘致を進めることだ。
貿易協会会員企業の多くが海外に出ている。そうした企業が北九州市の情報を海外で広める。行政だけががんばっても限界がある。まちの発展にとって重要なことならば、官・民連携で取り組まねばならない。企業を含め、まちぐるみで国際的なマネジメントを展開しなければならない。
国内的に見れば、北九州市は韓国や中国に近い点で比較優位にある。昨年、韓国のサムソン電子の本社工場を視察したが、ほとんどの従業員が研究部門とか、研究的生産部門に携わっていた。
今後、日本に立地する外国企業もこうした部門が中心になっていくと思う。その時に何が重要かといえば、情報インフラは日本国内主要都市で余り大差はない。とすれば、やはり生活空間の良し悪しが大きなインセンティブになる。
自然と調和した生活空間など、北九州の生活環境は相当にグレードが高い。1901年に製鉄所ができ、世界のトップランナーであった時代を含め、その時代、その時代のトップレベルの技術者が北九州に入ってきた。そうした人たちが満足する都市空間を作ってきた。北九州市には各区それぞれに質の高い空間があるのだから、これを国際的にもっともっとPRしていくことが大切だ。
―――――このまちには、外国人を「隣人」として受け入れるマインドが乏しいのではないかとの指摘もありますが・・・。
山崎:
モノを売っているまちにはテリトリーがあるだろうが、商業立地と生産立地を比べると、モノを作っているまちでは、縄張り意識のようなものは薄い。いいものを作ればいいのだから・・・
北九州には外部のもの遮断するような壁はないと思う。閉鎖的な生産形態では、グローバル化の中で追い抜かれていく可能性が高くなるし、連携や変化のスピードも遅くなる。
―――――長時間のインタビューありがとうございました。最後に、これだけは強調しておきたい点がございましたら、お話しください。
山崎:
大連事務所ができて15年になるが、友好レベルから都市の発展戦略につなげるような政策立案能力を、貿易協会も持つ必要がある。
特に、大連では環境ビジネスをはじめ、今後、中国がどのようにシフトしていくのかをしっかり見極め、北九州の産業がそれにどう連携していくべきかを考えて行きたい。
また、日本企業がベトナムやインドなど、東南アジアに進出する傾向も顕著になるなか、北九州の企業が如何に貿易戦略を構築して行くか考えないといけない。そういう意味で貿易協会の役割は重要だと考えている。
行政主導で国際経済化が進んでいくことはない。民が中心で動かざるをえない。
民間企業が何を望んでいるか捉え、サポートするのが行政の役割だが、会員企業のニーズを吸い上げ、それを効率よく地域政策につなげて行くことが貿易協会の役割だ。
(了)
(取材:森脇喜一)
◆北九州市政を語る―社会民主党 長野敏彦市議会議員に聞く(その3)
工業系の高校、高専、大学で学んだ豊富な人材を行かした町づくりを
―――――北九州の産業活性化のために何をすべきとお考えですか。
長野:
大きく企業誘致と地元の競争力アップがあると思います。
今年東芝の誘致がうまくいきませんでしたが、出遅れもあり、こうした失敗を逆に経験として、企業誘致を積極的に進め、できるだけ多くの働く場を北九州に作り出すことが大切です。
そのために企業誘致の条件など見直すことも必要でしょうが、北九州には工業系の高校、高専、大学がそろっており、優れた人材が多くいることを改めてアピールすべきだと思います。
モノ作りというと、経験あるマイスターがすぐ思い起こされますが、私はジュニアマイスター制度など若い人材の教育が大切だと思っています。
もう一方で地元の競争力アップのために、若松の研究学園都市の研究や特許技術開発などには期待しています。
まだ研究学園都市の機能は十分活かされていないと思いますが、うまく産学官が協力して、北九州の力になって欲しいと思います。
―――――新北九州空港への連絡鉄道や第2関門道路建設については、社民市民連合としてどのような立場なのでしょうか。
長野:
「新北九州空港へのアクセス鉄道は必要だ」というのが基本的立場ですが、現在の航空機利用者数では採算に合わないので、まず国内線の充実や国際線の開拓を進めて、利用者数が見込まれるようになってから、具体的計画を進めるべきだと考えています。
「第2関門道路」は全て国の負担で建設されるとは思えません。
地元負担が大きく、採算の見通しも厳しいと思いますので、基本的には否定の立場です。
いずれにしても財政面で北九州はこの数年非常に厳しい状況です。
役所の職員もかなり北橋市長の「選択と集中」の方針を理解して、無駄をなくして行こうということが浸透してきていると思います。
大きな事業については、採算面を十分に精査して取組む必要があります。
―――――議員として北九州をどのような街にしていきたいでしょうか。
長野:
北九州はモノ作りと物流の拠点として大きな可能性をもっています。
しかし大学を出ても地元での就職率はわずか3割だと言われています。
もっと多くの若い世代が地元で就職できるよう地場産業を育成して、安心して働き、この街に住んでもらえ、子育て、教育、福祉が行き届いた街にしていければと思います。
(取材 松尾潤二)
◆ちょっと早いけれど、到津の森公園で七夕デートはいかが?
6月7日(土)~7月7日(月)「恋する七夕フェア」開催
日時・期間 :6月7日(土)~7月7日(月) 期間中の日曜日
★恋の診断ラリー 9:00~15:00 (冊子配布)
開催場所:園内各所(南北両ゲートにて冊子配布)
動物園を楽しむためのラリー冊子を手に園内を巡り、2人で協力しながら挑戦するラリー。完走後には素敵なグッズをプレゼント!
★恋人宣言認定証 15:00~15:15
動物たちに向かって2人で恋人宣言し、認定証の発行手続きをしよう。
後日、七夕バージョンの恋人宣言認定証が2人のもとに届きます。
開催場所:管理センター2階ロビー
■定員 ※カップル限定
この他にも動物型の短冊が用意されている。
かわいい短冊に想いを込めて、星に願いがかけられるようになっている。
願い事を書いたあとは、会場に用意された笹に吊るすことができる。
■参加費 無料 (入園料別途必要)
詳しくは下記サイトでご確認を。
http://www.kpfmmf.jp/event/zoo.html
たまには大人どうしで動物園を楽しむと、なにかいいこと???があるかもしれない。
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