昭和40年代、50年代に立てられた都市計画道路は見直しを、東九州自動車道は早期完成を!
―――――北橋市長の経済産業政策についての評価はいかがでしょうか。
長野:
社民市民連合の市会議員団は基本的に北橋与党として政策協定を結び、本年度予算については昨年12月に要望書を提出して市政に意見を述べてきました。
来年1月、市議会議員選挙が行われることもありますが、私たちも北橋市長の市政を評価・検証する作業をちょうど行なっているところです。
7月にはその評価を文章にまとめ発表する予定です。
まず財政面で、約400億円の行革を実施しなければならないため、毎年100億円ずつの歳出削減を進めなければなりません。
企業誘致などで法人税収入が増えていくように産業振興を図らねばなりませんが、それと並行して歳出をいかに抑えていくかが大切です。
末吉市長の最後の頃に100億円以上の箱モノ公共事業について事前の外部評価を行なうようにしましたが、北橋市長に替わり、50億以上の事業について外部評価を取り入れただけでなく、10億以上の事業についても内部評価を行なうことになりました。
しかも実施後にもあらためて評価を行うようにしたことは大きな進歩だと思います。
大阪府で公務員の給与を引き下げる案がでていますが、大阪は全国平均と比べて公務員給与が高いので仕方ないかもしれませんが、北九州は平均レベルです。
また既に人員も8000人体制まで縮小してきていますので人件費を圧縮することは、職員のモチベーション維持のためにも検討する段階ではないと思います。
―――――北九州の道路行政についてはどのようにお考えですか。
長野:
北九州は九州の玄関口で陸海空の交通の結節点です。大分、宮崎につながる東九州自動車道はぜひ早期に完成させるべきだと考えています。
大手新聞社の工場が鳥栖に移ったのも交通の要所として北九州が機能を果たせなかったことが大きいと思います。
これからの北九州の発展に必要な道路建設には前向きに取組むべきです。
しかし一方で、昭和40年代から50年代にかけて計画された、当時の需要予測のままで工事の進んでいない都市計画道路は早急に見直して、中止なら中止とはっきりすべきです。
例えば、湯川から私の地元の富野を抜けてJR貨物の東小倉駅に結ぶ計画は、既に貨物駅がなくなっているので意味がありません。
今日の実態に合った道路行政を、地域が主体性をもって考える時代だと思います。
つづく
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