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特別取材

【連載】春の黒部アルペンルートを行く(4) ~黒部峡谷~
特別取材
2008年5月15日 09:30

 黒部峡谷(くろべきょうこく)は、富山県黒部市黒部川中流から上流にかけての峡谷(V字谷)です。規模、迫力という点から見ても、名実共に日本一とも言えるものでしょう。国の特別天然記念物(天然保護区域)、特別名勝の指定を受けているだけでなく、日本の秘境100選のひとつにも数えられています。
 険しい断崖絶壁に囲まれて道も無く、かつてはまったく人を寄せ付けない秘境と言われていました。江戸時代には、加賀藩が谷への立ち入りを禁止し、黒部奥山廻役と呼ばれた役人だけが立ち入りを許されたそうです。明治時代になると一般にも開放され、多くの登山家たちが黒部を目指しました。とくに冠松次郎は精力的に峡谷を探検したことで、「黒部の父」と呼ばれています。
 黒部湖を境に、上廊下、下廊下に分かれます。「廊下」とは絶壁に挟まれた深い谷を意味するそうです。下廊下は黒部峡谷の中でも心臓部に当たります。花崗岩の岩壁の間に激流が流れ、下流からS字峡、十字峡、白竜峡に分けられます。S字峡は、Sの字に入り組み、激流が左右にぶつかり、飛沫を上げることから名付けられています。原始林に覆われ、左岸から剣沢、右岸から棒小屋沢がほぼ同じ場所に合流する十字峡。白竜峡は花崗岩の白い岩壁が連続し、健脚な人でないと踏み入れられない秘境となっています。
 峡谷沿いにはダムをいくつも見ることができます。宇奈月駅(標高224m)を出発して新山彦橋を渡り、最初に見えてくるのが宇奈月ダムと新柳河原発電所。そこからしばらく行くと、右手に仏石と呼ばれる岩が見えてきます。赤い帽子をかぶって、赤い衣装を着ているのですぐに分かります。さらに行くと温泉のある黒薙駅に到着します。進行方向に見えるのが有名な鉄橋・後曳橋で、渓谷は沿線で最も深く、川底からの高さ60mもあるそうです。

オススメ見ごろ
谷間の残雪、香り高い新緑を観たいなら、4月下旬~6月上旬
全てを覆う深緑、岩をかむ清流、トンネル内の冷気を感じたいなら、7月~8月下旬
サンナビキ山の初冠雪と黒部の五段染めを観たいなら、10月~11月中旬

(つづく)

 
立山黒部アルペンルート
立山黒部貫光株式会社
宣伝センター
TEL:076-431-3331
FAX:076-442-3431
HP:http://www.alpen-route.com

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