危ない飛行機が飛び交う空の下からの引っ越しを
━━ 県議は,東アジアにおける航空需要争奪戦への対応を北九州と福岡の両空港の連携で行なえと考えていらっしゃるとお聞きしていますが?
県議/ 今年1月韓国・中国と空港の視察を行なった。その際、ソウルを中心とした韓国首都圏の経済圏と中国の上海市を中心とした経済圏における空港の位置付けを調査し、北九州と福岡の両空港の連携による、国内・国際両面の航空需要対策が必要と考えるようになった。
━━ 県内両空港の連携による航空需要対策となれば、福岡空港は現状で維持するというお考えですか。
県議/ そうだ。現空港への新滑走路増設や、新空港の建設など余計なお金を使う必要はない。
━━ 国・県・市が共同で行なっている福岡空港の総合的調査に係るパブリック・インボルブメントでは,両空港の連携・機能分担による航空需要対策には効果はないとして、福岡空港の混雑緩和策から削除されています。
県議/ 同パブリック・インボルブメントでは北九州・佐賀などの近隣空港との連携・機能分担では,現在の福岡空港の混雑状況を緩和する効果は認められないとしながらも、一方で、他の対策である福岡空港への第2滑走路建設、或は新空港建設が実現するまで15年から20年間は、連携・機能分担を行なう必要も認められるとしており、論理矛盾を呈している。
また、韓国・ソウル線を例に上げ、仮に福岡空港に就航している同線を同空港の混雑緩和策として北九州空港へと移した場合、これまでの利用者が関西国際空港や成田からの便を利用するようになるだろうなどと、話にならない幼稚な理屈も見られる。
━━ パブリック・インボルブメントでは、新空港建設案の理由の中に現空港が福岡市の中心部にあり、その危険性ゆえに新設・移転が必要とも述べています。
県議/ 国・県・市が行なう調査に現状の福岡空港が危険であると明記としているのであれば、3者は行政の責任とした明日にでも福岡空港を閉鎖する責任があります。そして佐賀や北九州など安全な空港を利用するよう指導しなければならない。
余談だが、福岡空港離発着を繰り返す航空機が自宅上空を飛行するが、墜落でもすれば、わが家は災難に見舞われる。愛するワイフが仮に墜落した飛行機に圧し潰されれば、知事や福岡市長は同責任をとってくれるのか、これは責任問題だと訴える友人がいる。
そこで言ってやった「家の上を行く飛行機が危いと思うのであればまず君の責任で引っ越したらどうだ。君のワイフの生命を守ることについての責任は知事・市長より、まず君にあるだろう」、と。